護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

08年3月18日   人を殺す自由だけ

2008年03月18日 19時37分13秒 | 政治・社会
08年3月18日     人を殺す自由だけ

 17日の朝日新聞のトップは「人を殺す自由だけ」と言う衝撃的な見出しだった。
 イラク開戦5年の現地ルポで夫や子供の命を奪われ、
 「自分に子供が居なければ爆薬を腹に巻き付け今直ぐにでも米軍に仕返しをしたい」
 その気持は痛い程良く分かる。

 先日、東京大空襲の数少ないその時の映像を紹介した番組があり、17日と18日の二日続けてドラマであるが東京大空襲の番組がある。
 戦時中を生きて来て負国の人間にとって、戦争とは何かと問われれば、
1・冷静に判断すれば負ける戦争をしたのか。
2・そしてあの戦争の為に家族に犠牲をだした人間にとっては、無差別殺戮した国に対する憎しみと、負ける戦争を仕掛けた国家の指導者に対しての憎しみ此れが今だに残っている自分を発見したのだ。そして、その気持は私が此の地球から消えるまで忘れないだろうと思った事だ。

そして、
 【裏を返せば、あの戦争で日本が侵略した国々の人々にも現在の私の思いと同じなのは間違いない。】

だから戦争とは何かと問えば、「人を殺す自由だけ」間違いない現実なのだ。

 現在の世界は、武力とその実力の大小によって、正義と言うものが決まっている。即ち暴力集団の力が大きければ大きい程、悪でも正義として国際的に通用する。
 暴力手段のない本当の正義などは踏みつぶされて存在しなくなるのが現代の地球(世界)なのだ。

 だから、戦争を放棄した憲法9条は世界でただ一つ人類としては一番進んだ唯一の国家憲法。これは少々経済的に恵まれなくても、哺乳類の霊長目と自負するなら我慢をして初期の思いを政治家も国民も貫いてほしかった。

 最近の中国のチベットも然り。中近東諸国のテロを含めた、あらゆる紛争も「人を殺す自由だけ」のたった8文字の言葉が先行し、沢山の犠牲者が出て、「人を殺す自由だけ」が走り続けているのが、暴力で世界平和が達成できると思い違いをした先進諸国の指導者の考えが現在の世界なのだろう。

 世界的に経済も冷え込んでいる現在、先進国の指導者達も頭の中を冷やしてほしいものだ。