震度6弱を記録した、静岡・駿河湾を震源とする11日の地震で、静岡市特産「石垣イチゴ」の畑のコンクリート板が崩れた。
JA静岡市南部営農経済センターによると、石垣イチゴ栽培をする約100軒の農家のうち20~30軒に被害が出た。石垣イチゴは、駿河湾沿いの久能山周辺に積み上げた石が蓄えた熱を利用したハウス栽培が特徴。 地震では、石の代わりに積み上げたコンクリート板が崩れた。高齢者には、1枚が約5キロ・グラムある板の修復は重労働となる。
同市駿河区の農園でも、約90棟のハウスの半分近くで板が崩落した。来月の植え付けを前に、10日までに土を入れ替えたばかり。経営者(61)は「近所の人にも助けてもらって今月中には修復したいが、これを機に辞める農家も出てくるのでは」と心配する。
お茶畑の被害は、御前崎市朝比奈地区の茶畑では土砂が流れ込んだり、木が倒れたり。狩野(67)の畑は、4ヘクタールのうち約20アールで黒土が露出し、表面に凹凸ができた。 敷設したばかりのスプリンクラー配管も破損。復旧には数百万円かかりそうだ。消費落ち込みによる価格下落のさなかの追い打ちに、狩野さんは「畑を放棄したくはないが……。これからどうしようか」と肩を落とした。このほか、同市内の、茶畑の地面が陥没する被害などが出ている。高齢者の多い農家は、復旧作業の段取りや費用の工面に頭を抱えている。
静岡県によると、このほか島田市や焼津市など3市の果樹園計4・2ヘクタールで、収穫を控えたナシが落ちる被害も出た。
これら、果物やお茶など農作物の作付け面積の減少による、これからの値上がりが心配される。
いずれにしても、自然災害とは言え、地震の多い日本、使者があまり出なかったことは不幸中の幸いであるが、農家の皆さんにとってはお気の毒というしかない。
JA静岡市南部営農経済センターによると、石垣イチゴ栽培をする約100軒の農家のうち20~30軒に被害が出た。石垣イチゴは、駿河湾沿いの久能山周辺に積み上げた石が蓄えた熱を利用したハウス栽培が特徴。 地震では、石の代わりに積み上げたコンクリート板が崩れた。高齢者には、1枚が約5キロ・グラムある板の修復は重労働となる。
同市駿河区の農園でも、約90棟のハウスの半分近くで板が崩落した。来月の植え付けを前に、10日までに土を入れ替えたばかり。経営者(61)は「近所の人にも助けてもらって今月中には修復したいが、これを機に辞める農家も出てくるのでは」と心配する。
お茶畑の被害は、御前崎市朝比奈地区の茶畑では土砂が流れ込んだり、木が倒れたり。狩野(67)の畑は、4ヘクタールのうち約20アールで黒土が露出し、表面に凹凸ができた。 敷設したばかりのスプリンクラー配管も破損。復旧には数百万円かかりそうだ。消費落ち込みによる価格下落のさなかの追い打ちに、狩野さんは「畑を放棄したくはないが……。これからどうしようか」と肩を落とした。このほか、同市内の、茶畑の地面が陥没する被害などが出ている。高齢者の多い農家は、復旧作業の段取りや費用の工面に頭を抱えている。
静岡県によると、このほか島田市や焼津市など3市の果樹園計4・2ヘクタールで、収穫を控えたナシが落ちる被害も出た。
これら、果物やお茶など農作物の作付け面積の減少による、これからの値上がりが心配される。
いずれにしても、自然災害とは言え、地震の多い日本、使者があまり出なかったことは不幸中の幸いであるが、農家の皆さんにとってはお気の毒というしかない。