自作マイクをいじくっていたら、無線機FT-891Mの送信ランプが勝手に点灯する。
マイクを動かしたり、マイクを置いてあるテーブルをコンコンと叩いたりするとPTTボタンを押していないにも関わらず、送信ランプが赤く点灯するのである。 おきゃしいにゃ~???
マイクを動かすとPTTの配線がショートするのではと思い、分解してチェックしてみたがショートはしていない。 PTT用のタクトスイッチを裏側からコツコツ叩くと、やはり送信ランプが点灯する。
タクトスイッチ部品の内部がゆるゆるになっているのか、と思って、別に製作してあったおにぎりスタンドマイクに変更してみた。 が、同じ状況である。 テーブルをコツコツ叩くと送信ランプが付く。 こりゃワシが作ったマイクの所為ではないのではないか?と思うようになった。
う~む、どうもおかしい・・・と、無線機のスクリーンをみたら・・・あっ、・・・VOXと表示されているではないかっか!
VOX(Voice Operation Transmission )オプションは他のマイクの調整オプション、PRC(プロセスコントロール)とかMON(モニター)とかの隣にある。
マイクの調整でこれらのオプションをいじっている間にVOXがオンになってしまっていたのだった。 こいつはPTTを押さなくても音声が入ると自動的に送信状態に切り替わるオプションである。 いわゆるハンドフリー通話機能のこと。
VOXオプションをオンにすると、マイク側回路のPTTをショートしなくても、無線機FT-891Mの内部でPTT回路が常にショート状態となり、マイクから音声が入ることを待機しているんだな。 そして音声(コツコツの音も)入ると送信状態に切り替わる、という仕組みだったんだ。 だが、マイク側にPTT回路・機構が必要なことは変わりない。 VOXを使わない時もあるからね。
な~んだ、自作マイクの所為でもPTT回路の所為でもなかった、ということで一件落着というか、気が付いた訳でした。 チャンチャン、お騒がせ様でした。
それにしても、こんな小さな音でもVOXが働くなんて驚きです。 マイクの感度の良さを感じた次第です。 Hi