アマチュア無線で交信をすると、その証拠として「QSLカード」というものを交換する慣習がある。 慣習であって義務ではない。
一般にアマチュア無線家がJARLというアマチュア無線連盟に加入すると、このQSLカード(紙)交換を介在してくれる。 交信したらお相手の情報を記載した葉書のような紙製のQSLカードをJARLに送ると交信の相手に転送してくれるサービスである。
が、このQSLカード転送というやつ、送っても半年から1年後にお相手に届く。 逆も同じ、自分あてにも年に2度くらいしか届かない。
転送は未だに手作業による仕分けでやっているという。
無線交信という超リアルタイムなコミュニケーションをした証が半年後に届く意味ってあるんでしょうかね?
このQSLカード転送のためにJARL会員を継続するべきか否か、悩んでいる人は多いと思う。
ワッシも数年間JARL会員を継続しているが、年会費が¥7,200とお安くない。
年金の目減り、諸物価の異常な高騰、を考えると心が萎える。
そんな世界に朗報が・・・「誰でもQSL」というインターネットサイトが出来たと聞いた。
インターネットでアドレス欄に「FQSL」と打ち込むと表示される。 もちろんスマホでも使える。
メニュー画面が最初に表示され、「カードを見る」、「カードを送る」、「カード集計」、「本人確認」、「セキュリティー」という項目がある。
「カードを送る」をクリックして自局のコールサイン、お相手のコールサイン、交信の内容、送付する写真、などを入力してボタンを押すと、即座にお相手が「カードを見る」をクリックすると送ったQSLカードが表示される、という、非常に簡単なカード交換システムだ。 これなら移動運用で、スマホを持っていれば、交信直後にQSLカードを送ることができるし、お相手からのQSLカードも入力さえされていれば即座に表示できる。 移動用電源も要らないスマホでQSL入力と表示が即座にできる訳だ。 なんと今日的ではないか。
ハムログ機能のように、「何回目の交信か?」を知りたければお相手のコールサインを入力して「カードを見る」を押せば履歴が写真とともに表示される。 きわめて簡単で使い勝手が良い。
集計機能もあるので便利。 第三者に交信内容を伏せたければ「プライバシー設定」をするとコールサイン以外の情報を第三者には非表示にすることも可能と、至れり尽くせりなのだ。 おまけに無料なので、まさに、誰でも使えるQSL交換システムだ。
”NO CARDでお願いします”、と ”弱気になって” 言う代わりに「誰でもQSL」に入れときます、と堂々と言う方が精神衛生にはるかによろしいです。
それに何回も交信するお相手に同じ紙製のカードを何枚も送るのも嫌なもんです。 そんな場合にも、同じ写真ですけどFQSLに入れときますね~、で済みますから使い勝手は良いと思いますね。 それに紙のカード、貯まってしまって始末に困るということもあります。 過去の年賀状の束を貯めておくのと同じです。
だからJARL会員を継続するかどうか悩む必要はもうありません。
「HamlogのhQSL」か「誰でもQSL」かを使えば、ほんとに即座にQSLカードの交換ができるんですもの・・・
時代に置いてけぼりにされないようにしなければね。