製作したマイクアンプ、あまりに音が小さかったので格安スタンドマイクのECM部分をカットして秋月で買ったWM-61A相当のECMに変更してFT-891Mのメモリーに録音実験を試みた。
(ECM: Electret-Condenser-Microphone エレクトレットコンデンサーマイク)
(WM-61A相当品: 生産終了となった高性能のPanasonic WM-61A というECMに相当するもので価格も安い。ネットで1個¥50~¥100で買える)
WM-61A相当のECMの+-ピンと先日製作したマイクアンプの入力端子をワニ口クリップで繋いでFT-891Mのマイク入力に接続した。
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マイクから30㎝離れて話しても無線機のメモリーには十分聞き取れるくらいの音声が録音された。 声も澄んでいて聴き取りやすい声だったので、実際のQSOで使えるという感触を得た。
どうやら格安スタンドマイクのECMかカプセル構造に問題があったようだ。
また、LED点灯については、部品配置図の通りに配線しなおしたら正しく作動するようになった。 PTTスイッチを入れるとスタンドマイクのLEDと無線機の送信ランプの両方が点灯するようになった。 このスイッチは、いわゆるPTTロックスイッチに相当する。
一時的会話のためのPTTボタンも配置したいが、PTTに使うタクトスイッチは1系統しか接続できない。 接点(足)は4本あるのだが、内部でクロスしていて両方の系統がショートするようになっている。 まあ、タクトスイッチを2個並べれば2系統タクトスイッチに出来るのではあるが、上に載せるキャップが長くなり、押した時に傾いたりすると2系統のうちの1系統だけしか導通しない状態も起こりえるので、とりあえず、確実に1系統、つまりPTT回路だけを導通させ、PTTボタンを押してもLEDは点灯しない、という結果になる。 この場合は無線機の送信ランプによって通話可を判断することになる。 まあ、それが普通なのだが・・・
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回路図中、FB(フェライトビーズ)は、もしこのアンプがファラデーゲージ(シールドされた筐体)内に収めるのであれば不要なのかもしれない。 一般に販売されているマイクではマイク筐体(ファラデーシールドされている)にアンプ部も内蔵されており、回り込みやEMI(電波障害)に対応しているものが多い。
ということで、これで一応格安スタンドマイクと自作マイクアンプは使える状態とすることは出来た。
次は、これをどっしりしたマイクスタンド、格好の良いマイクカプセル、より効率の良いマイクアンプ、へと変貌させて行きたいな。 マイクアンプ製作は残部品を使ったので、今のところ出費は格安スタンドマイク=¥500、WM-61A ECM=¥100、計¥600 に収まっている。
次回はマイクカプセル(マイク筐体)の製作の予定。