(洗濯板のような特殊な地層を持つ印南町畑野崎。季節回遊魚の採集メッカです。)
今年は昨年と異なり和歌山方面は死滅回遊魚の種類は少ないような気がします。
もちろんプロ級の採集家さんの手にかかればサザナミヤッコのようなものでもたやすく見つかるかもしれません。
ですが、台風と干潮時の時間が本年は重なり、思うように海に繰り出せなかったのも事実です。
とはいえ、私の中にうずまく疑問の解明は採集よりも明らかに高くなりましたので、その宿題から片付けようと思いました。
串本や白浜周辺にはハードコーラルが沢山ありすくすく育っています。白浜から北上して みなべ町 周辺も数は多くないけれど結構ハードコーラルはあります。
さらに北上すると一体どの周辺まであるのかふと思いました。
湯浅周辺にはソフトコーラルはあるかもしれませんが冬場は最低水温が13度ぐらいまで下がりますのでさすがに生育は無理。
御坊も少し怪しい。とすると印南町あたりが限界かと想像し、あるかないか調べに行ったのです。
場所は採集家のメッカである印南町の畑野崎で調べることにしました。
印南町は黒潮の影響をかなり受けており45年前の採集家の大御所S先生が一押しの採集場所でした。サザナミヤッコや各種チョウチョウウオ、ヤリカタギなどのレアものも採集できる夢のような場所です。ヤリカタギなどはサンゴがないと生きていけない種類ですからおそらくその周辺にはなんらかのサンゴがあるのではと思いました。
(先が白いのは成長している証拠です。かなり元気なエダサンゴです)
結論的には 予想通りありました。 しかし みなべ町 よりは確実に数は少ないです。
3m程度の水温の変化があまりない箇所に小群落を見つけた時は嬉しかったです。
(すこし外洋よりの潮通しの良いところはサンゴは好きな場所です。海藻にまじって生育しています。)
(良く探さないとありませんが枝サンゴはあります)
枝サンゴにはたいていポリプ食のチョウチョウウオが見え隠れするはずですが残念ながらその姿はありませんでした。
(映りは悪いですがニジハギが中央にいます)
(ネンブツダイの群れ。ひさびさ見ました)
(中央のベラはカノコベラとおぼしきレア種)
最後に見た魚類はフウライチョウチョウウオ、カゴカキダイやオヤビッチャなどのほかに珍しいところでカノコベラ(らしい)、ニジハギ、ミナミハコフグの成魚。トラウツボあたりでした。スズメダイはシコクスズメ、ハクセンスズメがおりました。ミヤコキセンスズメはおらなくてちょっと残念でした。
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