Kyoto Shimbun 2008年3月10日(月)「大津京駅」、名称に賛否 『京都新聞』
湖西線・西大津駅から15日改称
JR湖西線の西大津駅(大津市皇子が丘2丁目)が15日に「大津京駅」に改称されるのを前に、学識経験者や市民団体から「歴史的に『大津京』の名は存在しない」と名称の撤回を求める声が強まっている。その一方で、記念イベントを催すなど「改称を『古都・大津』発信の契機に」と期待する市民の動きも活発だ。改称にまつわる双方の動きを追った。
西大津駅は、667年に天智天皇が都を移したという「近江大津宮」跡とされる錦織遺跡(同市錦織1、2丁目)の最寄り駅。改称を求める住民の署名活動などを経て、2004年2月市議会で請願を全会一致で採択、市がJR側に働き掛けて実現した。市は同時に改称される湖西線の「おごと温泉駅」とあわせ、駅の発券システムの改修費や駅名盤の変更などに、約1億1000万円をJR側に支払う。
しかし、昨秋ごろから識者や歴史愛好家らを中心に、改称に異を唱える声も大きくなっている。先月、市内で開かれたシンポジウムで、山尾幸久・立命館大名誉教授は「学術的に何の根拠もない名を駅に付けることは、『偽装表示』にほかならない」と、切って捨てた。
改称反対派の識者らは▽日本書紀などの古文書などに出てくるのは「大津宮」で「京」ではない▽「京」の特徴の碁盤目状の区画が見つかっていない▽ 「京」の概念は律令制が成立する以前には存在しない-などとして、大津京の存在を否定する。小笠原好彦・滋賀大名誉教授は「学術的には20年以上前に結論が出た問題だ」と断じる。
こうした意見を受け、シンポジウムを主催した市民団体「市民運動ネットワーク滋賀」は先月19日、「改称は市の公益を損なう行為で、公共性がない」として、市に改称費用の支出差し止めなどを求める監査請求を市監査委員に行った。
これに対し、改名運動に加わった竺文彦・龍谷大教授は「駅名は地域の人たちがどうしたいのかが基本」としたうえで、「観光など地域の活性化には『宮』より『京』の方が有利」と反論する。
こうした論争をよそに、改称をにらんで「古都」大津をアピールしようという動きも活発だ。これまでに行政だけでなく、市民も主体となり、歴史ウオークや古代史講演会、壁画の制作などの催しを数多く行ってきた。
改称される15日に「大津京」を舞台にした歴史劇を上演する市民劇実行委員会の森川稔委員長は「『大津に都があった』事実を、多くの人が知るいいチャンス」ととらえる。劇の運営には、役者のほか、脚本、演出など多くの市民がかかわった。「改称がなければ、こうした縁も生まれなかった。学術的な見解を、そのまま地域に当てはめてるのはどうか」
まちづくりなど市民活動を支援する、大津市市民活動センターの平井育恵さんは「賛成、反対双方とも、まちや歴史に対する思いは同じはず。改称を大津の歴史に関心を持ち、学び、楽しむきっかけにしてほしい」と話している。
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2008/06/05-16:25 府民反発で削減額圧縮=財政再建策の最終案-橋下大阪知事
jijicom
大阪府の橋下徹知事は5日、2008年度に1100億円の収支改善を目指す財政再建策の最終案を公表した。知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)は先にまとめた試案で、医療や福祉、教育などの事業費の大胆な削減を示していたが、府民や議会から強い反発を受けたため、削減額を試案の計330億円から同245億円に圧縮。その穴埋めのため府債発行(借金)で歳入を確保するという、知事の当初方針に比べて後退色が濃い再建案となった。
ただ、府職員の人件費については、職員組合に提示した額とほぼ同額の345億円削減を明示した。橋下知事は、これを織り込んで08年度本格予算案を編成し、7月臨時府議会に提案する方針だが、議会側は人件費の大幅削減に批判的で、削減額の維持が焦点となりそうだ。
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問責決議案提出の意向表明 小沢氏、衆院解散を要求
47news
民主党の小沢一郎代表は5日、岡山市で記者会見し、福田康夫首相に対する問責決議案の参院提出に関し「与党が後期高齢者医療制度を改めない姿勢を貫く限りは内閣を信任できない。そういう結論に達する可能性が強い」と述べ、提出の意向を表明した。
首相が問責決議を無視する構えを示していることに対しては「物事の本質を考えていない言動だ。法的強制力はないが、首相問責の可決はいまだかつてない大変な事態だ」と強調。「国民の意思を無視した状況のまま内閣があり続けるのは、憲政の常道からすればおかしい。それを解決するのは衆院の解散・総選挙以外にない」と述べた。
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湖西線・西大津駅から15日改称
JR湖西線の西大津駅(大津市皇子が丘2丁目)が15日に「大津京駅」に改称されるのを前に、学識経験者や市民団体から「歴史的に『大津京』の名は存在しない」と名称の撤回を求める声が強まっている。その一方で、記念イベントを催すなど「改称を『古都・大津』発信の契機に」と期待する市民の動きも活発だ。改称にまつわる双方の動きを追った。
西大津駅は、667年に天智天皇が都を移したという「近江大津宮」跡とされる錦織遺跡(同市錦織1、2丁目)の最寄り駅。改称を求める住民の署名活動などを経て、2004年2月市議会で請願を全会一致で採択、市がJR側に働き掛けて実現した。市は同時に改称される湖西線の「おごと温泉駅」とあわせ、駅の発券システムの改修費や駅名盤の変更などに、約1億1000万円をJR側に支払う。
しかし、昨秋ごろから識者や歴史愛好家らを中心に、改称に異を唱える声も大きくなっている。先月、市内で開かれたシンポジウムで、山尾幸久・立命館大名誉教授は「学術的に何の根拠もない名を駅に付けることは、『偽装表示』にほかならない」と、切って捨てた。
改称反対派の識者らは▽日本書紀などの古文書などに出てくるのは「大津宮」で「京」ではない▽「京」の特徴の碁盤目状の区画が見つかっていない▽ 「京」の概念は律令制が成立する以前には存在しない-などとして、大津京の存在を否定する。小笠原好彦・滋賀大名誉教授は「学術的には20年以上前に結論が出た問題だ」と断じる。
こうした意見を受け、シンポジウムを主催した市民団体「市民運動ネットワーク滋賀」は先月19日、「改称は市の公益を損なう行為で、公共性がない」として、市に改称費用の支出差し止めなどを求める監査請求を市監査委員に行った。
これに対し、改名運動に加わった竺文彦・龍谷大教授は「駅名は地域の人たちがどうしたいのかが基本」としたうえで、「観光など地域の活性化には『宮』より『京』の方が有利」と反論する。
こうした論争をよそに、改称をにらんで「古都」大津をアピールしようという動きも活発だ。これまでに行政だけでなく、市民も主体となり、歴史ウオークや古代史講演会、壁画の制作などの催しを数多く行ってきた。
改称される15日に「大津京」を舞台にした歴史劇を上演する市民劇実行委員会の森川稔委員長は「『大津に都があった』事実を、多くの人が知るいいチャンス」ととらえる。劇の運営には、役者のほか、脚本、演出など多くの市民がかかわった。「改称がなければ、こうした縁も生まれなかった。学術的な見解を、そのまま地域に当てはめてるのはどうか」
まちづくりなど市民活動を支援する、大津市市民活動センターの平井育恵さんは「賛成、反対双方とも、まちや歴史に対する思いは同じはず。改称を大津の歴史に関心を持ち、学び、楽しむきっかけにしてほしい」と話している。
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2008/06/05-16:25 府民反発で削減額圧縮=財政再建策の最終案-橋下大阪知事
jijicom
大阪府の橋下徹知事は5日、2008年度に1100億円の収支改善を目指す財政再建策の最終案を公表した。知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)は先にまとめた試案で、医療や福祉、教育などの事業費の大胆な削減を示していたが、府民や議会から強い反発を受けたため、削減額を試案の計330億円から同245億円に圧縮。その穴埋めのため府債発行(借金)で歳入を確保するという、知事の当初方針に比べて後退色が濃い再建案となった。
ただ、府職員の人件費については、職員組合に提示した額とほぼ同額の345億円削減を明示した。橋下知事は、これを織り込んで08年度本格予算案を編成し、7月臨時府議会に提案する方針だが、議会側は人件費の大幅削減に批判的で、削減額の維持が焦点となりそうだ。
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問責決議案提出の意向表明 小沢氏、衆院解散を要求
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民主党の小沢一郎代表は5日、岡山市で記者会見し、福田康夫首相に対する問責決議案の参院提出に関し「与党が後期高齢者医療制度を改めない姿勢を貫く限りは内閣を信任できない。そういう結論に達する可能性が強い」と述べ、提出の意向を表明した。
首相が問責決議を無視する構えを示していることに対しては「物事の本質を考えていない言動だ。法的強制力はないが、首相問責の可決はいまだかつてない大変な事態だ」と強調。「国民の意思を無視した状況のまま内閣があり続けるのは、憲政の常道からすればおかしい。それを解決するのは衆院の解散・総選挙以外にない」と述べた。
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