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↑ 写真はNYtimesよりお借りしました。
世界に逆行?自民総裁選 若手へのバトン失敗
2007年9月21日 『東京新聞』朝刊
福田康夫元官房長官の優勢が伝えられ、二十三日の投票を控え、盛り上がりに欠ける自民党総裁選。戦後最年少で日本のトップに駆け上がった安倍晋三首相は、任期わずか一年で政権を放り出し、総裁選は七十一歳の福田氏と六十七歳の麻生太郎幹事長の争いに。ところが、世界の政治リーダーを見渡せば、五十代前半が目立つ。なぜ日本は若手の政治リーダーが育ちにくいのか-。 (菊谷隆文)
六月にドイツで開かれた主要国首脳会議(サミット、G8)では各国のトップ八人のうち安倍氏を含め五人が五十代前半。安倍氏は二十一日、五十三歳の誕生日を迎えた。
「G8の面々には若さを感じる。安倍さんには期待していたんだが…」とため息をつくのは政治評論家の有馬晴海氏。
「日本ではふつう、首相になるのに三十年ぐらいかかるから、首相になった時は六十歳前後。サラリーマンの定年が六十歳のせいか、『六十歳で頂点』という国民性があるのでは」と話し、全体的に海外よりも遅い傾向があると指摘する。
一九九〇年代以降に首相に就任した九人のうち、六十歳前後が五人。宮沢喜一氏、村山富市氏は七十代だった。海外に目を向けると、ブレア前英首相は四十三歳で首相に就任。クリントン前米大統領は四十六歳、現在のブッシュ大統領も五十四歳だった。
日本では若手リーダーが台頭しにくい理由を有馬氏は「結局はお年寄りが敬われているから。お年寄りが『まだ若いもんには負けん』と言うことが、肯定的に受け取られるでしょ。若い世代が出しゃばると、ライブドアの堀江貴文前社長のようにたたかれる」と皮肉を込めた。
元参院議員でプロ野球解説者の江本孟紀氏は「年功序列社会の日本では若い人がリーダーになる場合は人気先行のため、実力があるかチェックしないことが問題」と語る。チームの成績不振で、退団を表明したばかりのプロ野球ヤクルトの古田敦也選手兼監督(42)を例に、「球団は人気重視で、二軍監督などを経験させることに真剣じゃなかった。閣僚経験のない安倍さんも人気だけで首相になった結果だ」と語る。
「競争で勝ち抜いた人がリーダーになる欧米に対し、日本では集団をまとめる能力にたけている人がリーダーになるから」と分析するのは国際政治学者の山本武彦・早大教授。「G8の本当の姿は『G7プラス1』。それほど協調型リーダーの日本は異質」と言う。
「自民党内で各派閥を調整する力が一番ある人が、総裁になることが多かった。世論を味方につけた小泉さん(純一郎前首相)の改革を引き継いだ安倍さんに注目したけど、党内をまとめる資質がなかった」と話す。
戦後生まれ世代が政治リーダーになる主要国が増える中、日本は世代交代に失敗した。山本教授は「安倍さん同様、海外でも戦後生まれ世代の首脳は『自国の誇り』を強調し、国が右傾化する傾向にある」と、戦争を体験していない世代の危うさも指摘した。
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政財界に人脈 熊取谷氏傘下 30社30億円所得隠し
2007年9月22日 『東京新聞』夕刊
全国でゴルフ場やパチンコ事業を展開する「コスモ・イーシー」(東京都千代田区)などのグループ企業約三十社と同社代表の熊取谷(いすたに)稔氏(67)が国税当局の税務調査を受け、二〇〇六年までの七年間で計約三十億円の所得について、仮装・隠ぺいを伴う経理処理(いわゆる所得隠し)に課される重加算税の対象と認定されたことが二十二日、関係者らの話で分かった。
税務調査を受けたのは、中核企業のコスモ社をはじめゴルフ場運営会社「函南(かんなみ)スプリングス」(文京区)など。関係者らによると、グループ内の黒字企業が赤字企業の経費を負担するなど利益調整し、所得を少なく計上していたという。ゴルフ場関連企業は業績が悪化していたとされる。
申告漏れの総額は約九十億円に上るが、グループ内には赤字企業が多く、追徴税額は法人税と所得税を合わせて約七億円にとどまったとみられる。いずれも修正申告に応じているという。
また、数社が熊取谷氏に貸し付けた資金のうち、返済のめどが立っていない分について、同氏への役員賞与と認定されたという。
熊取谷氏は、リクルート事件で収賄罪に問われた元NTT会長の側近で、政財界に広い人脈を持つとされる。パチンコ用のプリペイドカードの導入に携わったことでも知られ、警察庁に働き掛けたとして国会で取りざたされたこともある。
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cf.スライド.com
←ここが噂のスライドです。w
cf.『ヤースケ伝海砂利水魚』
←ここがミニブレイク中だけど、すぐ飽きられるかも。あっちゃ~っ。
*アクセスについて、昨日(正確には今日?)ちょっと気づいたことがあるんだけど、それはまた改めて。w
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*ところで、オリーブさんの所へ久しぶりに行ってわかったんだけど、スペインには古代中国の火矢=《てつはう》みたいな花火をボコボコ打ち上げるお祭りがあるんだね。今日はそのスペインの攻撃的な(?)花火大会の映像をYouTubeからお届けするのです。うまく行くかしら?
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世界に逆行?自民総裁選 若手へのバトン失敗
2007年9月21日 『東京新聞』朝刊
福田康夫元官房長官の優勢が伝えられ、二十三日の投票を控え、盛り上がりに欠ける自民党総裁選。戦後最年少で日本のトップに駆け上がった安倍晋三首相は、任期わずか一年で政権を放り出し、総裁選は七十一歳の福田氏と六十七歳の麻生太郎幹事長の争いに。ところが、世界の政治リーダーを見渡せば、五十代前半が目立つ。なぜ日本は若手の政治リーダーが育ちにくいのか-。 (菊谷隆文)
六月にドイツで開かれた主要国首脳会議(サミット、G8)では各国のトップ八人のうち安倍氏を含め五人が五十代前半。安倍氏は二十一日、五十三歳の誕生日を迎えた。
「G8の面々には若さを感じる。安倍さんには期待していたんだが…」とため息をつくのは政治評論家の有馬晴海氏。
「日本ではふつう、首相になるのに三十年ぐらいかかるから、首相になった時は六十歳前後。サラリーマンの定年が六十歳のせいか、『六十歳で頂点』という国民性があるのでは」と話し、全体的に海外よりも遅い傾向があると指摘する。
一九九〇年代以降に首相に就任した九人のうち、六十歳前後が五人。宮沢喜一氏、村山富市氏は七十代だった。海外に目を向けると、ブレア前英首相は四十三歳で首相に就任。クリントン前米大統領は四十六歳、現在のブッシュ大統領も五十四歳だった。
日本では若手リーダーが台頭しにくい理由を有馬氏は「結局はお年寄りが敬われているから。お年寄りが『まだ若いもんには負けん』と言うことが、肯定的に受け取られるでしょ。若い世代が出しゃばると、ライブドアの堀江貴文前社長のようにたたかれる」と皮肉を込めた。
元参院議員でプロ野球解説者の江本孟紀氏は「年功序列社会の日本では若い人がリーダーになる場合は人気先行のため、実力があるかチェックしないことが問題」と語る。チームの成績不振で、退団を表明したばかりのプロ野球ヤクルトの古田敦也選手兼監督(42)を例に、「球団は人気重視で、二軍監督などを経験させることに真剣じゃなかった。閣僚経験のない安倍さんも人気だけで首相になった結果だ」と語る。
「競争で勝ち抜いた人がリーダーになる欧米に対し、日本では集団をまとめる能力にたけている人がリーダーになるから」と分析するのは国際政治学者の山本武彦・早大教授。「G8の本当の姿は『G7プラス1』。それほど協調型リーダーの日本は異質」と言う。
「自民党内で各派閥を調整する力が一番ある人が、総裁になることが多かった。世論を味方につけた小泉さん(純一郎前首相)の改革を引き継いだ安倍さんに注目したけど、党内をまとめる資質がなかった」と話す。
戦後生まれ世代が政治リーダーになる主要国が増える中、日本は世代交代に失敗した。山本教授は「安倍さん同様、海外でも戦後生まれ世代の首脳は『自国の誇り』を強調し、国が右傾化する傾向にある」と、戦争を体験していない世代の危うさも指摘した。
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政財界に人脈 熊取谷氏傘下 30社30億円所得隠し
2007年9月22日 『東京新聞』夕刊
全国でゴルフ場やパチンコ事業を展開する「コスモ・イーシー」(東京都千代田区)などのグループ企業約三十社と同社代表の熊取谷(いすたに)稔氏(67)が国税当局の税務調査を受け、二〇〇六年までの七年間で計約三十億円の所得について、仮装・隠ぺいを伴う経理処理(いわゆる所得隠し)に課される重加算税の対象と認定されたことが二十二日、関係者らの話で分かった。
税務調査を受けたのは、中核企業のコスモ社をはじめゴルフ場運営会社「函南(かんなみ)スプリングス」(文京区)など。関係者らによると、グループ内の黒字企業が赤字企業の経費を負担するなど利益調整し、所得を少なく計上していたという。ゴルフ場関連企業は業績が悪化していたとされる。
申告漏れの総額は約九十億円に上るが、グループ内には赤字企業が多く、追徴税額は法人税と所得税を合わせて約七億円にとどまったとみられる。いずれも修正申告に応じているという。
また、数社が熊取谷氏に貸し付けた資金のうち、返済のめどが立っていない分について、同氏への役員賞与と認定されたという。
熊取谷氏は、リクルート事件で収賄罪に問われた元NTT会長の側近で、政財界に広い人脈を持つとされる。パチンコ用のプリペイドカードの導入に携わったことでも知られ、警察庁に働き掛けたとして国会で取りざたされたこともある。
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cf.スライド.com
←ここが噂のスライドです。w
cf.『ヤースケ伝海砂利水魚』
←ここがミニブレイク中だけど、すぐ飽きられるかも。あっちゃ~っ。
*アクセスについて、昨日(正確には今日?)ちょっと気づいたことがあるんだけど、それはまた改めて。w
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*ところで、オリーブさんの所へ久しぶりに行ってわかったんだけど、スペインには古代中国の火矢=《てつはう》みたいな花火をボコボコ打ち上げるお祭りがあるんだね。今日はそのスペインの攻撃的な(?)花火大会の映像をYouTubeからお届けするのです。うまく行くかしら?
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