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男はつらいよ第23作『翔んでる寅次郎』(1979年)
*終戦記念日がちょうど金曜日で『飛田東映』の全日500円デーだったので見に行ったら珍しく結構混んでいた。私は本当は甲子園に行きたかったが暑かったので諦めた。
*で、松竹は今『寅ンク』という『男はつらいよ』全48作DVDシリーズに皮革製トランクやら特典DVDやらいろいろ付加価値を付加えた商品の予約を受付けている。その価格が199,500円だというので私は桁を数え直した。何を考えているのか、これは「商魂たくましい」を通り越して、ほんとに金に汚い奴らだと言いたくなった。いつも言うことだが、寅さんシリーズなどは廉価版を出すべきなのだ。ハリウッドの名画が500円から買える時代に邦画は本当に高い。
*映画は松竹の解説によれば「マリッヂ・ブルー」をテーマに据えている。親のレールに乗った結婚を控えた女性ひとみが直前憂鬱な気分に襲われてふいと夏の北海道支笏湖方面へ単身車を駆って旅行に出掛け、そこで寅と知り合う。今回そのマドンナになったのははまだ毒婦役に嵌っておらず(!)清純派アイドル(?)だった桃井かおりだが、彼女は「田園地帯のお嬢様」(←寅の言葉)で、田園調布の良家の子女役である。彼女についてはウィキペディアに以下の記述があって、この役はまんざら実際の桃井の育ちと無縁ではないことがわかる。 :↓
略歴
国際政治学者の桃井真の長女として生まれる。兄は脚本家の桃井章。中学生の時、イギリスのロイヤルバレエアカデミーに単身留学。
帰国後、女子美術大学付属高等学校・中学校へ入学。同校在学中は東京バレエ団に所属。同校卒業と同時にバレエを辞め、演劇を目指し文学座付属演劇研究所(養成所)第11期生に研究生として入る。映画『愛ふたたび』(市川崑監督)にて浅丘ルリ子の妹役でデビュー。1971年ATG映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』(監督・田原総一朗)にてヒロインを演じ、本格的に映画デビュー。翌年、文学座を離れる。
『エロスは甘き香り』では、唯一のロマンポルノ映画として、大胆なヌードシーンを披露した。
倦怠感のある独特な喋り方であり、清水ミチコなどものまねタレントのネタになりやすい。バラエティ番組笑う犬シリーズ内のコント「ミル姉さん」に登場するミル姉さんのモデルであり、実際コントにも出演しミル姉さんとの共演を果たしている。
1991年にテレビ放送された、エーザイチョコラBBのCMで「世の中バカが多くて疲れません?」というセリフに、視聴者から多数のクレームがつけられたことがある。この問題の後、「バカ」の部分は「お利口」に差し替えられて放送された(CMはクレームがつけられることを想定して、あらかじめ両方のパターンを撮っていたこともあり、大きな騒ぎにはならなかった)。
歌手の松任谷由実は親友。
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あらかじめ失われた恋人たちよ(1971) - goo 映画
↑ 桃井かおりというと私はこの映画をまず真っ先に思い出すが、桃井の相手役は当時まだ役者志望だった加納典明が演じている。主演は石橋蓮司で脚本は清水邦夫、監督・プロデューサーは今『サンプロ』を仕切っている田原総一郎だ。私は昔新宿のATGシアターで見た記憶があるがストーリーその他はすっかり忘れていて、今goo映画を見てびっくりした。笑。
ところで誰が書いたのかgoo映画の『あらすじ』にはやたら『つんぼで唖』という言葉が出て来るがこれは『ちんば・ビッコ・イザリ・めくら・メッカチ・・etc.』同様れっきとした差別用語だからメディア等公的機関は今は排除抹殺して使わない。私が使うならまだしも(!)gooが使うのは唐突に過ぎるから、常識的には『聾唖者』という言葉を使用すべきだろう。
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*寅さん映画に戻ると、ひとみ(桃井)は一旦は親の敷いたレールに乗って結婚式に出るが途中で嫌になってウェディングドレスのまま式場から逃げ出す。『卒業』である。逃げ出す先が北海道で寅に紹介された『葛飾柴又の寅や』である。
花嫁に逃げ出された新郎邦夫役は布施明で、彼は父親の会社を辞めて下町の工場で働き始め、ひとみと改めて交際を再開してやがては彼女の心を射止めて結婚式をやり直すことになる。めでたしめでたし・・というわけでストーリーは私はあまりいただけないが、小暮実千代・湯原昌幸らゲストの脇役陣が素晴らしく、映画自体は結構楽しめた。
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卒業(1967) - goo 映画
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*終戦記念日がちょうど金曜日で『飛田東映』の全日500円デーだったので見に行ったら珍しく結構混んでいた。私は本当は甲子園に行きたかったが暑かったので諦めた。
*で、松竹は今『寅ンク』という『男はつらいよ』全48作DVDシリーズに皮革製トランクやら特典DVDやらいろいろ付加価値を付加えた商品の予約を受付けている。その価格が199,500円だというので私は桁を数え直した。何を考えているのか、これは「商魂たくましい」を通り越して、ほんとに金に汚い奴らだと言いたくなった。いつも言うことだが、寅さんシリーズなどは廉価版を出すべきなのだ。ハリウッドの名画が500円から買える時代に邦画は本当に高い。
*映画は松竹の解説によれば「マリッヂ・ブルー」をテーマに据えている。親のレールに乗った結婚を控えた女性ひとみが直前憂鬱な気分に襲われてふいと夏の北海道支笏湖方面へ単身車を駆って旅行に出掛け、そこで寅と知り合う。今回そのマドンナになったのははまだ毒婦役に嵌っておらず(!)清純派アイドル(?)だった桃井かおりだが、彼女は「田園地帯のお嬢様」(←寅の言葉)で、田園調布の良家の子女役である。彼女についてはウィキペディアに以下の記述があって、この役はまんざら実際の桃井の育ちと無縁ではないことがわかる。 :↓
略歴
国際政治学者の桃井真の長女として生まれる。兄は脚本家の桃井章。中学生の時、イギリスのロイヤルバレエアカデミーに単身留学。
帰国後、女子美術大学付属高等学校・中学校へ入学。同校在学中は東京バレエ団に所属。同校卒業と同時にバレエを辞め、演劇を目指し文学座付属演劇研究所(養成所)第11期生に研究生として入る。映画『愛ふたたび』(市川崑監督)にて浅丘ルリ子の妹役でデビュー。1971年ATG映画『あらかじめ失われた恋人たちよ』(監督・田原総一朗)にてヒロインを演じ、本格的に映画デビュー。翌年、文学座を離れる。
『エロスは甘き香り』では、唯一のロマンポルノ映画として、大胆なヌードシーンを披露した。
倦怠感のある独特な喋り方であり、清水ミチコなどものまねタレントのネタになりやすい。バラエティ番組笑う犬シリーズ内のコント「ミル姉さん」に登場するミル姉さんのモデルであり、実際コントにも出演しミル姉さんとの共演を果たしている。
1991年にテレビ放送された、エーザイチョコラBBのCMで「世の中バカが多くて疲れません?」というセリフに、視聴者から多数のクレームがつけられたことがある。この問題の後、「バカ」の部分は「お利口」に差し替えられて放送された(CMはクレームがつけられることを想定して、あらかじめ両方のパターンを撮っていたこともあり、大きな騒ぎにはならなかった)。
歌手の松任谷由実は親友。
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↑ 桃井かおりというと私はこの映画をまず真っ先に思い出すが、桃井の相手役は当時まだ役者志望だった加納典明が演じている。主演は石橋蓮司で脚本は清水邦夫、監督・プロデューサーは今『サンプロ』を仕切っている田原総一郎だ。私は昔新宿のATGシアターで見た記憶があるがストーリーその他はすっかり忘れていて、今goo映画を見てびっくりした。笑。
ところで誰が書いたのかgoo映画の『あらすじ』にはやたら『つんぼで唖』という言葉が出て来るがこれは『ちんば・ビッコ・イザリ・めくら・メッカチ・・etc.』同様れっきとした差別用語だからメディア等公的機関は今は排除抹殺して使わない。私が使うならまだしも(!)gooが使うのは唐突に過ぎるから、常識的には『聾唖者』という言葉を使用すべきだろう。
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*寅さん映画に戻ると、ひとみ(桃井)は一旦は親の敷いたレールに乗って結婚式に出るが途中で嫌になってウェディングドレスのまま式場から逃げ出す。『卒業』である。逃げ出す先が北海道で寅に紹介された『葛飾柴又の寅や』である。
花嫁に逃げ出された新郎邦夫役は布施明で、彼は父親の会社を辞めて下町の工場で働き始め、ひとみと改めて交際を再開してやがては彼女の心を射止めて結婚式をやり直すことになる。めでたしめでたし・・というわけでストーリーは私はあまりいただけないが、小暮実千代・湯原昌幸らゲストの脇役陣が素晴らしく、映画自体は結構楽しめた。
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