本家ヤースケ伝

年取ってから困ること、考えること、興味を惹かれること・・の総集編だろうか。

ポチは前原を担保した。

2006-02-28 11:15:49 | 政治
*最近私は「前原のような小泉の(相互)補完勢力は自民党へ行ってしまえばいい」とどこかへ書いたが、それも全くの夢物語ではないのだそうである。
 もし『政界再編』ということにでもなったら、小泉一派と前原一派の合同=『似た者同士の婚姻』は当然あり得る。

 ではその『政界再編』はどういう状況になったら現実問題になり得るのか。
 民主党の分裂・分解は当然主要なファクターである。『敵のいない政治はない』から、民主党がなくなれば自民党は自らの内に敵を作らざるを得ない。
 メンツオーバーでは金魚の糞たち(←そう言って悪ければ御家人たち)の隅々にまでは到底『甘い汁』は行き渡らない。今冷や飯を食わされている連中の不満が募れば当然叛旗は自然発生的に(←無論個々謀議の末にだが)打ち立てられる。

 ただ一番重要な要因は民主党ではないと私は思う。
 誰かを忘れちゃいませんか、と私は言いたい。
 一番の引き鉄は友党たる公明党の離反である。それも(最早)自民党そのものからの離反ではなく、あくまで小泉ー安倍ラインからの離反である。

 公明党の党首は、仮令どんな政権が樹立されても《副総理》の座ならいつでも確保出来ると私は踏んでいる。いい悪いの問題ではなく、無論好む好まないの問題でもなく、そういう絶好のポジションに公明党は身を置いているというのが、最近の私の判断である。

 では、その公明党の離反・離脱はどんな状況なら起こり得るのか?
 ここでも私は以前から言っているように、読売なべつねの2つの提言をあげる。

1.市場原理主義者を閣内に入れない。
2.靖国へは行かない。

 これは彼が筑紫哲也との対談で示した『安倍政権』支持の条件であるが:

 1.は竹中に代表されるような拝金思想は排除するという意味である。
 小泉は排除どころか金融相から総務大臣にまで格上げした。

 2.は読売が今全社を挙げて取り組んでいる課題だ。

 この1.と2.に安倍が賛意を示せば何事も起こらないが、とりわけ2.の靖国に関しては彼は今から(!)行くと言っているので、そういうことにはまずならない。

 そこで、もし党内の反安倍勢力が上記2点で連合して候補者を一本化し、勢力を拮抗化させることが出来るならば、公明党のポチー安倍ラインからの離脱は、容易に選択肢の一つに入って来るのである。

 そうなるとどういうことになるのか。
 悪くすると小泉ー安倍の禅譲政権は、対立候補に数の上で届かず敗れ去ってしまうという事態もあり得るのだ。これはヤバイ!・・・。

 そういう緊急の事態に備えて、小泉は前原を勢力拡張の担保としたのではないかというのが、私のパラノイア的妄想である。w

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 次にホリエモン立候補の際の事情を少しだけおさらいしてみる。
 つまり、半年前のあの暑い夏はどういう状況で、私自身どんなことを書いていたのか気になったので少し読み返してみたのです。
 当時私の日記は今みたいに時事もの一色の記述ではなかったのですが、《選挙》ということになると流石に我慢出来なくなったようであります。w
 困ったオヤジでつ♪(笑

 それで、ホリエモンと自民党との関係ですが、元々は小泉とホリエモンとの連携が焦点となっていた筈なのですね。
 武部氏二男とホリエモンとは同級生で旧知の間柄だったということなど、むしろマスコミは秘し隠していたから、ワイドショー専門の私などそんな事実は知る由も無かった・・。
 ここでもポチは巧妙に、ホリエモンの相手を武部へとすり替えてしまっているのである。これも世耕の策略=イメージ戦略なのだろうか? 今前原が野田に責任転嫁しようとしているのとよく似ている。政治家というのは何か問題があると「秘書が、秘書が・・」と自分の部下に責任をなすりつけ、手柄だけは全部自分の功績にしてしまう卑劣な人種なのである。(←安倍よ、お前のことだ!)

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 さて、ホリエモンの出馬会見の中で「なぜ無所属か」との質問に彼はこう答えている。

>大きな組織だからいろんな声はあると思うが、わたしはリーダーである小泉さんに共鳴している。今回の争点は郵政民営化で、そこさえ志が一緒なら自由にやらせてもらうのが一番いいと判断した。

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*成る程そういう話かと当時の私は納得し、合点が行った。
 以下に私の05/08/16の日記=『ホリエモン出馬?』の全文を引用してみる。

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*以下は広報乙部綾子blog8/9からの部分引用です。

(・・・前略・・・)
 周りのお客様に気をつかい、我々乗務員までにも心を配ってくださる方、
特別な配慮を固辞されて、その方が出されている温かい空気はとても
素晴らしいものだったと記憶しています。
今まで乗務していて、お会いした方の中で素晴らしいかったかた
トップ3に間違いなく入ります。

その方は、小泉首相です。

世間では郵政民営化の問題で賛否両論なのかもしれません。
ただ、一人の人間として私は素敵な方だなと思っているんです。
なかなか、出会えないんですよこういう素敵な方とは。

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 以上引用終わり。
 おわかりだろうか。解散の翌日、突如としてわざわざ何年も前の小泉エピソードを強引に紹介しているのである、しかも美談として。

*私も一言。

 正直がっかりしたぜ、お姉ちゃん。小泉支持なら支持で構わない。『公平中立』など私は信じないからマスコミその他へ要求もしない。 気に食わないのはまるでブリッコのようなレトリックを使ったからだ。このやり方というのはいかがわしい新興宗教が信者獲得のために使う手口と同じで、第一、読者を愚弄するものだ。提灯記事かアドバルンか知らないが、ライブドア本体にも私は不快感を持ったから、もう応援するのは止めにする。ニッポン放送の『アンケート結果』(?)もひどかったが乙部はそれ以下だ。

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*語るに落ちるとはこのこと。話は出来ている(?)。

 ♪どうでもいいですよぉ~

 でもいっそ出馬して貰って何票取るか知りたい気もある。
 ポチとホリエモンが握手するポスターなんざ、こりゃ見ものだわさ♪

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 以上私の当blogからの過去ログ引用終わり。
 最後に一言。

 それは:
目的は手段を浄化しない。
 ということである。

 『四点セット追求のために前原を残すのだ』などという小手先の術策をもし世論が求めているのだとしたら、この国の善良なる国民はまだ小泉政治のレトリックに騙されていると言って構わないだろう。
 この錯誤は根深いが、取敢えずは今日午後からの永田~鳩山~前原それぞれの三段構えの(←遅きに失した!)釈明会見に注目したい。
 そう、もう騙されないように、眉唾もので我々は注視するのですぞ。w



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