2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

東京が立ち位置だ

2020-01-03 13:37:20 | 日記
正月、ゴールデンウィーク、夏休みと
帰省した皆さんはどんな想いで故郷を離れるのだろう。


お土産いっぱい詰め込んで、後ろ髪引かれながら、一方で頭をよぎる日常業務にため息一つ吐き出すか。


若い頃は帰京ブルーがひどかったが
今では場数をこなしたからか、ブルーにならない手段を身につけ家路を急ぐ。



ハードロックがこのシチュエーションには必要だ。



いっぱいのお土産話も、故郷で触れた人情も、吹っ飛ばさなきゃならない現実がある。


故郷ばかり持ち上げても、生活基盤は東京なのだ。



東京待ってろよと、東京に想いを馳せ
ハードロックのボリューム上げれば
気づかぬうちに県境は越えている。


東京あっての故郷だと、強がれ!


静かな初詣

2020-01-02 09:18:44 | お米語り
五郎兵衛用水ウォーキングマップも歩いておかねば五郎兵衛米は語れまい
と、そのルートを眺めていると、真親神社なる道標があった。



市川五郎兵衛真親を奉る神社。



初詣も兼ねてしまうので、ご先祖様にお詫びして、参詣した。





簡単に垂紙が飾られているしめ縄に
財政事情を想わせる。



木造平屋立ての家屋に社殿があり
御神体が奉安されているようだが
どう見ても町の集会所だ。




お祈りが終わると前から声をかけられた。
「いやぁ、すいません。法被着て来るの忘れちゃって。村の当番なもんで」

「神主さんですか」

「いやいや、そんな偉いもんじゃないです」「よかったら中に入って。神殿は奥ですから」
気さくな神官さんは手招きで迎えいれたがやはりそこは聖域なので恐る恐る敷居を跨いだ。


神殿へお礼が終わると
「長野県には神様が二人だけしか
いないんです。佐久間象山と市川五郎兵衛真親です。真田神社とかあるけれど・・・二人だけです」



財政事情もわかったが、それ以上に地元愛はよくわかった。

それでも大河ドラマには採用されないだろう。



「お帰りの際は関所破りの桜も見ていってください」


市川五郎兵衛所縁の上州から手形なしで関所を通ったしだれ桜。
当時の村衆が故人を偲んで持って来た。樹齢250年。


小高い丘から五郎兵衛新田を見渡している。



「春は本当に綺麗ですよ。またお出でください」


ジャンパーを着た神官さんの顔は誇らしげだった。

正月そうそう赤っ恥

2020-01-01 18:20:39 | お米語り
新年あけましておめでとうございます。
お米と人の関わりを楽しんでいたたければ嬉しいです。
よろしくお願いいたします。


帰省して初めてお付き合いのある農家さんのご自宅を、お正月のご挨拶を兼ねてお伺いした。
内心は、美味しい野沢菜やお餅のおもてなしを期待していたのだ。


「おっ、お久しぶり。この前田んぼで会って以来だね」
「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。ちょっとよろしいですか」
挨拶終わっていないのに、上がり口に片足をかけていた。


世間話に花が咲いたところ、奥様が
小皿に野沢菜と大根の柚子漬を盛って来た。
計算通りの展開に、賤しさを隠すため知ったか農業談話に持ち込んだ。


「田んぼの土、掘り起こしてますね。
虫を駆除するのでしょ」



「えっ、違うよ。あれは土作りのためにやっているんだよ。微生物と有機物が関係する「乾土効果」というのがあって、効果は明かなんだよ



「虫の駆除って聞いたんですが」



「美味しいお米の作業を知ろうと力まなくてもいいよ。リラックスしなよ


話を聞いたのは間違いない。
聞いた相手が農業素人で、そのまた
聞きだったのがいけない。

心も能力も見透かされていました。


奥様が野沢菜のおかわりを持って来た。
「お餅も食べてよ、昨日ついたばかりだから」



お願いせずともお餅が出て来た。
どこまで自分は賤しい顔してたんだ。



掘り起こされた田んぼ。

乾土効果でいい土が作られる。虫駆除ではなかった。訂正。