2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

美味しい野沢菜

2020-01-08 20:39:24 | お米語り
何十年も前、帰省した時にたまたまお土産で野沢菜を買った。

信州の有名なお土産だから何処の店にでも置いてある野沢菜。


帰京して食してみるとこれがすこぶる
美味しかった。


「いや、こんな野沢菜食べたことないな」というのが素直な感想だった。

そのしゃきしゃき感と、絶妙な塩加減が今まで食べたものとは別格の存在。
野沢菜の美味しさに目覚めさせてくれた一品だった。

ただ、ここからがいけない。
グルメ志向ではないので何処の野沢菜か全く記録していなかった。


知人に聞いても、「野沢菜ならどこでも美味いよ」なんて味もそっけもない
話しを聞くばかり。
半ば諦めていたところ、今回の帰省でお米の農家さんに聞いてみた。

「しゃきしゃきして、それは美味しい野沢菜だったんですが・・・」


「きっと「やまへい」の野沢菜だよ」

いやいや聞いてみるもんだ。
何年もかかった回答が一発出て来ました。

「やまへい」で聞いてみると「極み」
という商品がとても美味しいとのこと。



これ、これ、間違いなくこの野沢菜だ!


この野沢菜と味噌汁だけでバンバン
ご飯いただきました。


今度は忘れないよう「美味しいものノート」に即刻メモしておきました。

ロッドのガイド交換②(コンバットスティックインスパイアスーパーエアリアル 改)

2020-01-07 22:32:19 | 釣り
古いロッドはナイロンライン使用が前提で作られているが、今はPEラインが主流なのでロッドガイドは交換要だ。


エアリアルのガイドをトップガイド
以外全部外す。


外す時はスレッド部をライターで
炙る。スレッドに塗ってある薬剤を
硬化させ、カッターで削り易くする
ためだ。炙り過ぎ注意!
1秒程度です。


スレッドを削る箇所はガイドシートの上。
シート以外で削ると竿を傷つける
リスクがあるため、あくまでガイドシートの上のスレッドを削る。


銀色の部分がスレッドを削り取った箇所。


シート部を剥がせばガイドはロッド
から簡単に外せます。



この後、スレッドの塊を剥がしてゆくがここは面倒がらずニッパーで作業
するのが安全だ。爪で剥こうと
すると竿を折るリスクがある。



丁寧にゆっくり剥がす。


古いと言えども大事な竿。
作業は丁寧に、慎重に。

はぜ掛け米の脱穀時期

2020-01-05 19:37:35 | お米語り
「はぜ掛けって大変な作業なんですよね」
「慣れてしまえば楽なもんだ。慣れだよ」

いとも簡単に受け答えされるので、農家さんとのやり取りに少し拍子抜けした。


自分が食している「はぜ掛け米」が美味しいんだと、自分が納得したい
だけで農家さんに色々聞いている。



「はぜ掛け乾燥と機械乾燥ではやはり違うんですか」



「機械乾燥だって、美味しいお米は作れるよ。乾燥温度を今では細かく
調整するみたいだし、それはそれで大変だね。俺にはできない」



「はぜ掛け米で脱穀する時期は稲を手に取れば分かるもんですか」


「分かるね」


「その年の天候にも因ると思うんですが」
「その年の天候というより、その日の天気だね。一週間の天気は確認している
けれど、朝起きた時に、肌で分かるよ。
あっ、今日だな、ってね」


「雨が降ればはぜ掛けから降ろすのは遅れるが、そんなのは当たり前で
今日だ!っていうのが分かる。その日の湿度とか、晴れとか、風とか。
分かっちゃうんだな、これが」


期待している回答なんか眼中にありません。


人の米作りなどどうでもよし。
美味い、不味いは食べた人が決めればよし。


「しょうがないよ。これが家のやり方だから」


ロッドのガイド交換①(コンバットスティックインスパイア スーパーエアリアル 改)

2020-01-05 17:19:04 | 釣り
「昔はこれで大きな魚を釣ったんだ」
「あの頃の〇〇では大きな魚がいたよね」

何十本もの釣竿を並べられてあーでもない
こーでもない、言われても面白くも何ともない。

そんな懐古主義ではなくて、定年退職した
後でもスーパーカブに自慢の釣竿突き刺して走り回っているおっちゃんの方が余程カッコいい
のだ。


「何ですかこのルアー、何か変な頭が着いていますが・・・」
「車のタイヤのバランサーを改造して着けたんだ。飛ぶし、釣れるよ」


釣り場で出会う人でも、実践に基づいた話をしてくれる方はそう多くない。


こういう人たちの道具は最先端のものではなく、大抵、使い倒した旧式モデル。

20代、30代の頃はギンギンの最先端ロッドやリールを振り回していたが
50歳を過ぎるとそういうものにすごく腰が引ける。
欲しいけれど生活費も入れなきゃならない。


「あのオッサン、〇〇使っているのにボーズでやんの」
「年に似合った釣りしろよ」
そういう声が言われちゃないけど聞こえるんです。




25年前に当時、驚愕のバスロッドとして世に出た
「コンバットスティック インスパイア スーパーエアリアル」

この竿を飾って、眺めて、子供に昔を自慢しても何の喜びがあるのだろう。

この竿を改造して、フィールドに立つのだ。
最先端のロッドではないけれど、教科書通りの釣りには必ず飽きが来る。

「あそこの変なオヤジが、変な竿で釣ってるぞ!」
そう言われるのを夢見て、お正月から改造を始めたのだった。



受験生への親心 いいなトン勝つ

2020-01-04 08:13:19 | 日記
「君たちは高校受験という大きな節目を経験しました。その日を作文にしなさい」

受験が終わった中学3年の3学期に、授業もお座なりの状況下
国語の先生が課題を出した。


「何だか受験の国語と比べれば簡単な問題、いや課題か。
サッサと書き上げますよ」
受験も終わったのでここぞとばかりに、文章だけ長い薄っぺらな作文を
提出した。
「提出しても誰に評価されるでないし、3学期の評点なんか関係ないよ
こんな作文、何で今頃出すんだろう」


数日後の国語の時間、その国語の先生が作文の寸評を下した。


「君たちは人生の大きな節目を経験したのに、こんな事しか書けないのか。
朝何時に起きましただの、誰と待ち合わせただの、受験勉強したのに情けない」



皆、神妙に聞いていた。


「〇〇さんの、この作文が一番です。すばらしいです」
先生が絶賛した作品は、クラスの中でも目立たない、静かな女の子の
作品だった。


先生が朗読したその作品は、受験の日の朝の緊張感を綴った作品だった。
作品最後の締めくくり。

「お母さんは「はい、お弁当。お握りと、受験に勝つようにおかずはトン勝つだよ」と言って私に渡してくれました」


はぁ、こういう事を書くのが大事なのか。
「自分の受験の時、弁当にトン勝つ入っていただろうか」

自分の作文とは全然違うな。


あんなに目立たない静かな女性が優等生を差し置いて、学年で一番取った。
やった、やったぜ、すごい、すごい。
今で言う「ジャイアント キリング」だ。


国語の先生は大絶賛していた。




数十年後、家のカミさんに聞いてみた。
「受験の時はやっぱりトン勝つ入れるのか」
「入れるよ。でも子供は何にも言わないよ、分かってないね。ハハハ・・・」