叔父が昔、木工関係の仕事をしていた。
その叔父が亡くなって遺品の大工道具を貰った。
古いカンナにノミ等多数。
昔の物だが、どれくらい古いかというと昭和の30年代までの物。
そのカンナがかなり錆び付いていたので一度研がねばと
思いつつ中々手が出なかった。
今日は、木工教室の日だったので、件のカンナ刃を持ち込んで鑑定して貰った。(^^;
11丁のウチそこそこ良さげなのは2丁。
あとは、ベタ裏になっていたり錆が出すぎていたり、
それ程値打ちものでなかったり、様々。(^^;
そのうち一番良さそうなのを研いでみた。
研ぎを初めて習ったのは10年ほど前だが、これは
絶対一朝一夕には収得出来ない技。
シノギ面というカンナの刃の表を真っ平らに鏡のように研がなければならないが、
どうしても蒲鉾のように丸くなってしまう。
手が一定しないとか、砥石の面が丸くなっているとか
理由はあるが、とにかく難しいのだ。
しかもこの10年間、時に半年のブランクがあったりで
とても毎日砥石を相手にしてたわけでは無い。
そんな事ではなかなか上達しない。
そうなんだけれども、最近やっとどうにか鏡面に研げるようになってきた。
まず、研いでるときの音が違う。
スムーズなのだ。(^^;
これが嬉しくて、今夜は帰ってから一気に7丁程研いだ。
どうにも地金が硬くて途中放棄したのも多いけど。(^^;
このピンピンに研ぎ上げた刃で木を削ればどんなに気持ちがいいか!
が、残念ながら、刃を研いだからと言ってすぐ使えるわけでは無い。
今度は、台直しといって、カンナの台を削って調整しなければならない。
カンナって、ホームセンターで買ってきてすぐ使える物ではないのだ。
ホントはね。
だけど、普通のヒトはそのまますぐ使う。
それで、いいレベルの仕事ということだ。(^^;
で、今日、カンナから刃を出しているとき
台に葉書が貼り付けてあった。
よく見ると叔父ではなく明治生まれの祖父あての葉書だった。
そういえば、親子で仕事をしていたのだ。
ならば、そのカンナはもっと古いのかも知れない。(^^;
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