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渋川市公式サイトに、高プレミアの敬老バスカード(磁気カード)が2023/3/31限りで廃止になったことへの代替策が掲載されています。
1.関越交通の一般路線バス利用の際の助成策
https://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/koutsuu/koukyoukoutsuu/p010585.html
助成対象は、渋川市に住民票がある満65歳以上の方です。
記名式交通系ICカード(PASMO・Suica・nolbéのいずれか)と本人確認書類を関越交通渋川営業所に持っていくと、高齢者割引乗車登録証が交付されます。運賃の支払時に、この登録証を提示し、運転手に半額ボタンを押してもらった上で、記名式の交通系ICカードで運賃を支払うことにより、所定運賃の半額が引き落とされます。残りの半額が市の助成分ということになります。
但し、渋川市が関越交通に委託して運行している「伊香保タウンバス3号」「渋川駅~渋川医療センター線」はいずれもICカード対応ですが、
https://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/koutsuu/koukyoukoutsuu/p001462.html
もともと運賃100円と低廉に設定されているため助成の対象にはなりません。
2.敬老割引回数券の助成額の引き上げ(日本中央交通・群馬バスが運行する一部路線)
https://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/koutsuu/koukyoukoutsuu/p010659.html
渋川市が民間事業者に委託して運行している路線のうち、もともと磁気バスカードが使えなかった
・渋川温泉~渋川スカイランドパーク線、北橘循環線、北橘地区予約型バス「北橘メグール」(委託先は日本中央交通)
・伊香保タウンバス4号(委託先は群馬バス)
については、紙の敬老割引回数券により敬老バスカードと同等の割引対応を行っていました。2023/8/1からは(おそらく上記1.の助成策と整合性を取るために)割引率が高くなり、日本中央交通委託路線は「販売額2200円で4350円分乗車可能」、群馬バス委託路線は「販売額600円で1200円分乗車可能」となりました。
ただ、同じ日本中央交通や群馬バスが運行する路線であっても、交通系ICカードが使える路線は敬老割引回数券は使えず、かといって高齢者割引乗車登録証の適用対象でもないので、「高齢者に対する割引制度が存在しない」状態になっています。該当する路線は
a. 伊香保タウンバス1号、伊香保タウンバス2号(渋川市が日本中央交通に委託して運行)
b. 水沢シャトル(渋川市が群馬バスに委託して運行)
c. 渋川駅~箕郷線、伊香保~榛名湖線(群馬バスの自社路線)
です。a.は100円均一と低廉ですが、b.とc.の運賃は対キロ区間制なので割高感が募ることとなります。