関西の民営バス事業者では大阪シティバスなどとともに残り僅かな「コロナ後に運賃値上げを実施していない<他社との同調区間を除く>」存在であった京阪バスも、ついに一般路線における上限運賃の引き上げを近畿運輸局に申請しました。
https://www.keihanbus.jp/pdf/unyb/dia/20240822/20240822_release.pdf
引き上げ対象は京都市中心部などの均一区間を除く全線ですが、実施運賃の内容は滋賀地区・京都地区・大阪地区でそれぞれ異なります。
1.滋賀地区(特殊区間制)
ごく短距離に適用している特区(230円)を1区に統合するため、この区間では250円に値上げとなります。他の区間は現行通りの運賃です。
2.京都地区(特殊区間制)
現在は特区~4区の5段階となっているのを、1区・2区の2区間に再編します。
現特区(210円)と現1区(220円)はいずれも新1区(230円)に移行するため値上げとなりますが、現2区(250円)については「山科・醍醐地区は新1区(230円)に移行するため値下げ、京都市中心部は新2区(260円)に移行するため値上げ」となります。現3区(280円)と現4区(300円)はいずれも新2区に移行するため値下げとなり、醍醐バスターミナル~四条大宮間は40円も値下げとなります。
3.大阪地区(特殊区間制)
1区・2区・3区それぞれについて20円アップ(値上げ後はそれぞれ250円・280円・310円)となります。
4.京都・大阪地区 (対キロ区間制)
主に高速バス「直Q京都号」に適用される運賃で、松井山手駅・高速京田辺~京都駅八条口間は100円アップの700円、京阪交野市駅~京都駅八条口間も100円アップの800円となります。初乗り運賃<比叡平発着路線と比叡山ドライブバスに適用区間あり>は170円で据え置きです。