2023/9/23~29の間、神戸市の須磨海岸で自動運転バスの一般向け体験乗車会が開催されています。使用されるのは自動運転レベル4(ドライバーが不在の無人走行が可能)に対応できる定員8名のエストニア製小型バス「MiCa」で、この型のバスを一般が試乗できるのは日本初です。
https://www.city.kobe.lg.jp/a46366/966973222800.html
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/65846/leaflet.pdf (パンフレット)
実務を担当するボードリー社(全国各地で自動運転バスを手掛けるソフトバンク系の会社)の係員が1名必ず乗車するので、1台あたりの定員は7名となっており、乗車無料ですが基本的にLINEによる事前予約が必要です。
開始前日の2023/9/22に行われた報道公開の模様の動画がアップされていますが、
https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202309/0016839822.shtml
https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-14885.html
こちらからは初日の実際の模様を報告します(私自身は試乗していません)。
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JR須磨駅から自動運転バスののりばを見下ろした様子。ちょうど所定12時発の便が5分ほど遅れて出発するところでした。
海水浴場の砂地の一角に鉄板を敷いてバス発着場にしています。12:30発の次が15:30発なのは、電気自動車ゆえに充電が必要だからです。
次の便が須磨海浜公園側からやってきましたが、なかなか近づきません。確かにセンサーで障害物を回避するための性能は高いのですが、自動運転バスの前に人が歩いていてもその排除を促すための仕組み(クラクションを鳴らすとか「よけてください」の自動音声を流すとか)は実装されておらず、添乗するボードリー社の係員も声掛けできないので、1分近くの間家族連れの後ろをゆっくりと走っていました・・・
ようやく目の前を通過。今回の試乗会の走行区間は全区間須磨海岸の管理用道路なので公道ではなく、ナンバープレートの装着は不要です。
もうすぐ須磨駅前ののりばにバスが到着します。
所定12時30分発の便も5分ほど遅れて出発。予約客で満員でした。
中間点の「中央広場」のりばは、海水浴場の用品(立て看板とかブイとかレスキュー関連とか)が収納された倉庫の前にあります。バスはゆっくりと走行し、さらに障害物検知による停止もあるので、早歩きで十分追っかけ可能でした。ダイヤ上では須磨駅~中央広場間の所要時間は4分ですが、実際には10分程度かかっています。
「東広場」のりばは、須磨海浜公園の再整備第一弾として9月1日にオープンした西側エリアの前の広場です。折り返しの便も満員でした。
バスは、管理用道路を走行する車両を正しく検知し、過ぎ去ってから発進しました。
ちなみに、バスの充電場所は「中央広場」のりば前の倉庫でした。須磨駅前に到着したバスはすぐさま関係者を乗せて折り返し、倉庫前で関係者を降ろした後に倉庫内に進入します。