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彩都を貫く都市計画道路茨木箕面丘陵線、茨木市内の現状(後)

前編はこちら

ただ、確かに彩都中部地区と彩都東部地区は直線距離では近いのですが、間に佐保川の深い谷があり、大規模な橋梁を架設する必要があります(仮称:佐保橋梁)。

佐保橋梁に関する2018年度の事前評価時の資料が大阪府公式サイト上に存在しますが、

https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/33701/00000000/02.H30ibarakisettusen_zumen.pdf

長さ400m・高さ30mの橋で佐保川の深い谷を一跨ぎします。

そして、現在道路建設工事が進められているのは中部地区内の佐保橋梁の取り付け部までであり、佐保橋梁自体はまだ設計段階で、工事発注は2024年度以降になりそうです。

https://www.kentsu.co.jp/webnews/html_top/220819700020.html

現時点では、丘の上の中部地区と谷底を通る府道110号を結ぶ急こう配の道路が代替ルートとなっていますが、上記道路建設工事の進捗に伴い複数回付け替えがなされています。その一例の看板が現地に掲示されていました(当初は西部地区からだと行き止まりではなく直進で急こう配の道路につながっていたのを<現況図>、進捗に伴い左折するように変更<計画図>=既に変更済)

急こう配の道路の分岐点。現地訪問の翌日から「車線切り替え作業のための夜間工事<片側規制>」が始まることになっていました。

法面の上が、現在都市計画道路を建設中の部分です。建設の前段階で道路を外側にシフトしたものを、コンクリートの壁が完成したので再び内側に戻すこととなります。

振り返ると急な上り坂。

急こう配の終端近くの様子。

佐保川の谷沿いの府道110号線から、東部地区C区域の造成地を望む。2022年1月から事業が開始されています。東部地区のパンフレットはこちら

なお、大阪府公式サイト内の「都市計画道路 茨木箕面丘陵線」のページの記載によれば、2023年度時点では区間ごとに以下の事業が行われているとのこと。

 区間1(西部地区~中部地区の間の完成4車線化):測量、土質調査、橋梁等詳細設計

 区間2(中部地区の未供用区間の建設<佐保橋梁の取り付け部まで>):補強土壁、盛土

 区間3(佐保橋梁の架設):用地買収・橋梁詳細設計

そして、完成目標については、

 区間1:令和10年度まで

 区間2および区間3:彩都東部地区のまちづくりの進捗に合わせて整備を図る

となっています。東部地区内の都市計画道路整備は茨木市の事業になるためここには掲載されていませんが、当然完成目標は「彩都東部地区のまちづくりの進捗に合わせて整備を図る」となるはずです。

現状を鑑みると、7年後の2030年に佐保橋梁を含む区間が完成していれば御の字かも。C区域自体は、既に開通済みの新名神茨木千提寺ICへのアクセス道路も十分利用可能です。

(おわり)

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