兵庫県南部一円(阪神間を除く)で路線バスを運行する神姫バスグループは、10月1日付で子会社2社を統合します。
https://www.shinkibus.co.jp/sys/frames/view/1605
https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202209/0015634447.shtml
<合併前> 神姫グリーンバス株式会社(丹波地域と西脇市周辺がメイン)、株式会社ウエスト神姫(西播磨地域、宍粟市周辺、神河町がメイン)
https://www.shinkibus.co.jp/bus/area/index.html
<合併後> 株式会社ウイング神姫(2社の全路線をそのまま引き継ぎ)
両社とも、当初は地方部の路線の運行コスト(ほぼ人件費)を下げるため地域ごとに神姫バス本体から別会社に分離したものですが、路線バスを取り巻く情勢は大きく変わり、間接費を節減するために1社にまとめるのが合併の趣旨です。
さて、これら路線の大半は交通系ICカードが使える(神姫バスオリジナルのNiCoPaと、PiTaPa・ICOCAなど全国相互利用対象ICカード)のですが、神河町と北隣の朝来市生野町を走る路線だけは、未だにICカードが導入されていません。
https://www.shinkibus.co.jp/bus/iccard/index.html
https://www.shinkibus.co.jp/bus/pdf/awaga.pdf
神河町の中心地である粟賀地区は鉄道が通ったことがなく、姫路に出るには播但線の新野駅や寺前駅までこのバスで行き乗り換える必要があります。子会社の他の路線や、神姫バスグループが受託運行するコミュニティバスのほとんどはICカードが使えるのに・・・なんですが、謎です。ちなみに播但線も寺前以南はとっくにICOCA対応済みです。
さらにいうと、神姫バス公式サイトの時刻表検索システムではこの地区の路線の時刻は検索できません。現在は神河町公式サイトで時刻表が公開されていますが、1年前には掲載されておらず、NAVITIMEなどの外部サイトに頼るしかありませんでした。
今回の合併をきっかけに、このあたりの扱いを他と統一する方向に動けばいいのですが、果たして?