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山形県内陸部の地域連携ICカード「yamako cherica」の詳細

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いよいよ、2022年5月14日から山形県内の路線バスでICカードが使えるようになります。JR東日本の地域連携ICカードを導入するため、SuicaのほかPASMOやICOCAやmanacaなども使えます。

今回は、山形県内陸部で利用開始となる「yamako cherica」について解説します。

https://www.pref.yamagata.jp/020056/cherica.html

https://www.yamakobus.jp/guide/charter-ic.html

上記サイトによれば、「yamako cherica」の対象路線は以下のようになっています。

1.山交バスが運行する路線バス(一部高速バスを除く)

2.山形市コミュニティバス(ベニちゃんバス東くるりん・西くるりん)

3.米沢市民バス

4.山形空港シャトル(予備車等を除く)

=======================

1.ですが、山交バスの一般路線は近年縮小が進んでおり、路線図・時刻表のページを見ればわかるように、山形市内と近郊の市町を結ぶ路線、それに「山形駅~蔵王温泉」「米沢駅~白布温泉・小野川温泉」の観光路線は維持しているものの、あとは撤退済みか、運行を継続していてもほぼ「平日に僅かな便数を運行するだけ」となっています。山形新幹線の高畠駅は高畠町の中心部から5km近く離れていますが、この間を結ぶバスはコミュニティバスさえも存在せず、タクシーかレンタカーを利用するしかありません。

2.は、山形市が中心市街地の活性化と交通弱者の移動に寄与することを旨として運行しているコミュニティバスです。実際の運行は山形市が山交バスに委託して行っています。

https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/kurashi/kotsu/1006588/1006590/1002674.html

ちなみに、これとは別に「紅花バス(山形市コミュニティバス高瀬線)」も存在しますが、こちらは「yamako cherica」とは別個に2022年4月からキャッシュレス決済を導入しており、以下の決済手段が使えるとのこと。

 ・クレジットカード:JCB、VISA、Mastercard、Diners Club、Discover、銀聯(ぎんれん)
 ・電子マネー:QUICPay、iD、Edy、nanaco、WAON
 ・交通系ICカード(Suicaなど)
 ・QRコード:PayPay、auPAY、メルペイ

3.は、20世紀のうちに市街地でさえも路線バスが大幅に縮小されてしまった米沢市が運行するコミュニティバスです。

https://www.city.yonezawa.yamagata.jp/2559.html

実際の運行は、米沢市が山交バスのほか地元のタクシー会社や陸運会社に委託して行っています。

4.は、一旦山形市内とを結ぶ連絡バスが廃止されてしまった山形空港へのアクセス手段として、公的支援のもと運行されている路線です。実際の運行は山交バスと同系列のタクシー会社(小型貸切バスも所属)である山交ハイヤーが行っています。

https://www.yamagata-airport.co.jp/access/liner_01.html

http://yamako-hire.jp/blog/post-4337/

但し、空港シャトル専属の車両にはICカード対応機器を取り付けているものの、検査などの際には代車として普通の貸切バスを使用するため、ICカードは使えません。

ちなみに、上記URLによれば、山交ハイヤーが運行するタクシーの運賃支払いにも地域連携ICカードが使えるとのこと。

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