JRバス関東が運行する白棚線(新白河駅~白河駅~磐城金山~磐城棚倉駅~祖父岡)は一部区間でバス専用道を走行していますが、
https://www.jrbuskanto.co.jp/jwp/local_guide/local_shirakawa
このうち表郷庁舎前~三森間について、2024/7/1から運行ルートを専用道から国道289号に変更し、バス専用道は廃止とします。これに伴い「表郷庁舎前」「梁森」「高木」の3つのバス停が国道289号沿いに移設されますが、時刻変更はありません。
https://www.jrbuskanto.co.jp/jwp/topics/1889.html
https://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page009209.html
変更理由は、白河市公式サイトにあるように「コロナ禍での運送収入の減少が続いていることから、今後の路線バスの維持確保のため運行内容の見直しを行う」です。路線バスが安全に走行できるためのバス専用道の維持管理は当然バス事業者=バス専用道管理者であるJRバス関東の責務であり、相応の費用がかかります。一方、並行する国道289号は整備された2車線道路であり、維持管理は福島県がやってくれます。そして、新旧バス停間の距離もせいぜい数百mであり、利用者への影響もそれほどないと考えての経費節減策ですね。
ちなみに、もう1つのバス専用道区間(関辺~磐城金山間=GoogleMap航空写真はこちら)は国道289号との距離が最大1km以上となっており、そのもっとも離れた区間である温泉口バス停付近には小規模な住宅団地もあります。したがって、バス専用道を廃止するためには別の代替手段(コミュニティバスとか)が必要となってきますね。
なお、白棚線に何故バス専用道区間が存在するのかについては、白河市の公式サイトにわかりやすくまとめられています。三陸沿岸や福岡県東峰村などで運行されているBRTの遠いご先祖様です。
https://www.city.shirakawa.fukushima.jp/page/page000322.html