2024/5/22付ブログ記事「相生有年道路、2024年度の工事はどこで行われるのか?」の続きです。
「山陽自動車道の下り線尼子山トンネル火災事故に伴う通行止め期間中、相生有年道路区間の現道を中心に慢性的な渋滞が発生した」ことは、残念ながら相生有年道路の建設促進にはつながりませんでした。2024/8/中旬時点も、並行するJR山陽線の車内から見る限りでは、有年駅西側のアンダーパス以外で工事が進んでいる様子はほぼありません。新しい黒尾橋の本体はかなり完成に近づいているものの、前後の取り付け部分の工事が行われていないので、供用開始はまだまだ先のようです。
ということで、今回はJR有年駅北側の状況を久々に報告します・・・前回は2022/12/中旬
JR有年駅から真っすぐ北側に伸びる道路は、相生有年道路予定地と平面交差しています。紅白のバリケードが設置されているあたりがそれです。
前回訪問時になかった「相生有年道路の事業をアピールする看板」が設置されていました。
交差部の東側は、相変わらず「緩く舗装されただけ」です。
交差部の西側は「道路両端の側溝や擁壁を作り、道路予定地の大半に盛土を行った(地盤沈下対策?)」状態で何年も止まっていますが、この日はバリケードが撤去されていたので(周囲に立入禁止の看板もなし)、中に入ってみます。
盛土の真ん中を舗装道路(本来は工事用道路のはず)が貫いています。
真新しいコンクリートの構造物が目の前に広がりました。相生有年道路本体の掘割型構造物です。ただ、向こう側は水没しているようです・・・
銘板によれば、工期は「2023/2/16~2024/2/29」だったとのこと。この工事の設計書は近畿地方整備局のサイトで公開されており、施工会社のサイトで事例として紹介されています。
この擁壁工事は、4年の空白を経て再開されたものです。
両者の境界線はこちら。
その西側では、アンダーパスの工事が活発に行われていました。
ちなみに、赤穂市の広報2024年7月号の3ページ目に相生有年道路の進捗に関する記事が掲載されています。実際に事業を行っているのは赤穂市ではなく国土交通省であり、有年駅北側あたりでは既に事業開始から40年近く経過しているわけですが、市の職員や住民の心が広いのか「遅いから何とかしろ」系の表現にはなっていません。
https://www.city.ako.lg.jp/shise/koho/kohoako/documents/koho2407_mihiraki.pdf