2024/3/31に、千葉県が事業を進めている県東部の「銚子連絡道路二期区間(横芝光町~匝瑳市間)」の延長5.0km区間が開通しました。
https://www.pref.chiba.lg.jp/dousei/press/2023/tyoushi2ki.html
https://www.pref.chiba.lg.jp/dousei/press/2023/documents/tyoushi2ki.pdf
上記リリース文にあるように銚子連絡道路は一期~三期に分かれており、一期区間(圏央道松尾横芝IC~横芝光IC間の延長5.9km)は千葉県道路公社が管理する有料道路として2006/3/25に開通しました。今回開通した区間はその延長上にありますが、自動車専用道路ではなく無料の一般道路<但し歩行者・自転車・軽車両は通行禁止>です。
といっても、匝瑳市(旧八日市場市)から銚子市中心部までは30km近くあり、「銚子連絡道路」としての機能を果たすのはまだまだ先なのが現実のようです。
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銚子連絡道路(事業名としては山武東総道路)の三期区間13kmは、2022年度に事業化されました。2022/2/7に開催された「令和3年度第4回千葉県県土整備公共事業評価審議会」で諮られた事前評価の資料によれば、
https://www.pref.chiba.lg.jp/kendosei/shingikai/kokkohojo/documents/R03-4_setsumeishiryou01.pdf
今般開通した区間と国道126号飯岡バイパス(1993年開通)との間を、国道126号およびJR総武本線の南側を通るルートで結びます。道路構造は大半が盛土ですが、東端の国保旭中央病院(全国有数の規模を誇る三次救急を受け持つ総合病院)付近から飯岡バイパスの間は地平構造となります。全体事業費は301億円、事業期間は2022年度~2031年度<本工事に着手するのは2026年度>を予定しています。
飯岡バイパスの東側区間=銚子市西部エリア=は、「国道126号八木拡幅」として2006年度に事業化されました。2022/1/19に開催された「令和3年度第3回千葉県県土整備公共事業評価審議会」で諮られた事業再評価の資料によれば、
https://www.pref.chiba.lg.jp/kendosei/shingikai/kokkohojo/documents/r03-3_setsumeishiryou02.pdf
延長5.7kmのうち実際に工事が進んでいるのは西側の1工区<バイパス>3.0km区間および3工区<現道拡幅>の東端部の一部区間のみで、2工区<バイパス>1.0km区間は全く未着手、3工区<現道拡幅>1.7km区間も大半は未着手となっており、2021年度末のトータルの事業進捗率は47%でした。
そして、事業費は2019年度の再評価時より約18億円増の55億円となり、そのうち15.2億円は1工区の終点部約200mの道路構造を掘割から函渠に変更したためだそうです。その理由は、「地質調査結果により、法勾配に変更が生じた」「地元優良農地の損失を回避するため」とのこと。