2023/9/5の深夜に山陽自動車道の相生・赤穂市境にある尼子山トンネルで車両火災が発生しました。30台以上の車両が焼損したほか、トンネルの構造物も損傷しており、「復旧には相当の期間を要する見込み」とのことです。
https://www.w-nexco.co.jp/emc/emcpdfs/20230906131350-01.pdf
これに伴い播磨JCT~赤穂IC間が全面通行止めとなっており、迂回ルートとしては「中国道・岡山道<対岡山県南部の場合>への広域迂回」「龍野西IC~赤穂IC間を国道250号などに迂回」「龍野西IC~備前IC間を国道2号に迂回」などが提示されています。
となると、この区間を経由する高速バスもしばらくの間迂回運行を余儀なくされ、所要時間も場合によっては大幅に長くなるものと考えられます。
関西以東と広島以西を結ぶ高速バスは昼行・夜行とも中国道への広域迂回による対応で問題なく、所要時間もそれほど長くはならないはずですが、問題は「関西と岡山県南部を結ぶ昼間の高速バス」です。
倉敷・岡山と大阪を結ぶ高速バスは1日17往復しています(両備バス・下電バス・中国JRバスの3社共同運行)。
https://shimoden.net/media-download/133/42629ee660de4e04/
このブログ記事を書いている時点の下電バス公式サイトには「一部一般道を迂回して運行しており、30分~1時間程度遅延する」の情報がありますが、
https://shimoden.net/news/entry-202.html
他の2社の公式サイトには迂回による遅延に関する情報は未だ見当たりません。
倉敷・岡山と京都を結ぶ高速バス(下電バス・両備バス・京阪京都交通が各1往復ずつ運行)も同様ですが、下電バス以外は公式サイトではなしのつぶて状態です。
そして、岡山と神戸を結ぶ高速バス(平日は両備バスが1往復、土休日はこれに加え中鉄バスと神姫バスが1往復ずつ運行→2023/10/2以降は神姫バスが撤退して両備バスが肩代わり予定)についても、このブログ記事を書いている時点で各社公式サイトには何の情報もありません。
さて一般道への迂回ルートですが、相生~赤穂間の国道250号は峠越えのやや難路があったり赤穂市街地を経由したりするため、赤穂市内には用のないこれら路線の一般道への迂回ルートはおそらく「龍野西IC~備前IC間を国道2号に迂回」と思われます。ただ、相生・赤穂の市境までは4車線に整備されているものの以西は2車線のまま(当ブログで再三取り上げている「相生有年道路の未供用区間」も含まれます)であり、時間帯によっては同じように迂回する大型トラックなどによる渋滞も発生しているかもしれません。
<9/7追記>
両備バスおよび中国JRバスの公式サイトには、9月7日に入ってから遅延に関する情報が掲載されました。
https://www.ryobi-holdings.jp/bus/kousoku/sokuhou/
https://www.chugoku-jrbus.co.jp/news/pdf/20230907sanyoexpwy_detour.pdf