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金剛バス東條線代替路線の詳細・・・甘南備地区の便数が減った背景など

2023/12/20限りで廃止となった金剛バス東條線の代替バスですが、時刻表にあるように、甘南備地区については南海バスは経由せず、レインボーバス(近鉄バスの富田林市コミュニティバス相当で、小型ノンステップバスで運行)のみが経由します。金剛バス時代は大半の便が経由していたのにここだけいきなり大幅減便となったため<毎日新聞のサイトに2023/12/19付で掲載された記事参照>、地元が問題視したわけですが、先日実際に乗車してみてその謎が解けました・・・

富田林駅前のもと金剛バス本社屋。「金剛バス」の文字だけ消されていますが、今後ここで代替バスの回数券や定期券が発売されることはありません。 

南海バスは富田林駅付近に待機場がないため、バスターミナルに横付けのまま次の便まで休憩中。

東條線に充当される南海バス(亀の井ホテル富田林への登り口付近にて撮影)。普通の大型バスです。

「府立こんごう福祉センター前」の1つ手前の蒲中央バス停の標柱。南海バス担当便が運行する区間なので、老朽化した金剛バスの標柱(2022/11時点のストリートビュー参照)を撤去して南海バスタイプに置き換えました。

一方、レインボーバス便のみが経由する甘南備地区のバス停の標柱は、すべて金剛バス時代のままでした。

こちらは、甘南備バス停のすぐ近くにある済生会富田林病院の無料送迎バスの標柱。日祝日と第3土曜日は運休ですが、路線バス同等の1日4便が確保されています。

実は、甘南備バス停と東甘南備バス停の間の道路の一部が非常に幅が狭くなっており(ストリートビュー参照)、伝統ある金剛バスは大型バスでこの道を通り抜けていたのに対し、代替バス企画の段階で「現行の安全基準では大型バスでは通行困難」と判断したもののようです。レインボーバス用の小型バス(以下の写真参照)は普通に走れるのを実地確認しましたが。なお、この区間以外は交通量の多くない2車線道路であり、大型バスでも何ら問題ありません。

ちなみに、府立こんごう福祉センターのバス停は、完全に施設内にあります。施設内の道路は公道ではなく、入口ゲートの門柱脇には「一般車両の通り抜けはご遠慮ください」と書かれた看板があります<関係者以外立入禁止とは謳われていません>が、東條線代替バスは最終便を除き「西側のゲートから入り、施設中央部の同バス停に停車した後、大阪府立富田林支援学校の前を通って東側のゲートから出る」一方通行の経路となっています。次の府立こんごう福祉センター東口バス停は施設の外の公道上にあります。

府立こんごう福祉センター付近のGoogleMapはこちら

府立こんごう福祉センターのバス停の全景。富田林駅に行く金剛バス代替路線ののりばと、河内長野駅に行く南海バスののりばが向かい合っています。

金剛バス代替路線のバス停の標柱。毎日新聞のサイトに2023/12/19付で掲載された記事内にある「市側は夜の2便については近くのバス停から同地区のバス停まで平日は乗合タクシーで往復するとして、通勤客らへの配慮を説明した」に相当する乗合タクシーに関する掲示があります。

河内長野駅への路線は、2023/10/6付ブログ記事「金剛バス撤退直後の太子町・河南町・千早赤阪村のバスはどうなるか?」で紹介したように2023/6/1に新設されたばかりで、バスベイ自体も路線開設に合わせ新設されており、標柱も当然真新しいです。

こちらは純粋に施設関係者のための路線<関係者以外乗車不可とは謳われていません>で、路線図にあるように他のバス停は河内長野市内の「河合寺」1か所のみです。そして、終点はさらに1つ先の「府立こんごう福祉センターかんなびのさと前」です。

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