北海道の根室支庁管内で路線バスを運行する「根室交通」は、2023/9/30限りで中標津線(厚床駅前~中標津バスターミナル)を廃止します。
https://www.nemurokotsu.com/manage/wp-content/uploads/2023/08/557b84435e9409b39d02d7f239a517ee.pdf
1989年春に廃止となったJR標津線の廃止代替バスとして運行を開始したものですが、もともと人口まばらな地域だけに利用者は少なく、土休日は僅か2往復しか運行していません。中標津町や別海町では通学用にスクールバスを運行しているほか、根室交通が運行している根室市と中標津空港を結ぶバス<1日4往復、航空便に接続>が並行し途中停留所相互間の利用も可能なため、
https://www.nemurokotsu.com/manage/wp-content/uploads/2023/08/89210e77bbc4bdb1f3043b6e4fdcdebc.pdf (2023/7/1~2023/9/30の間のダイヤ)
地元も廃止を了承したものと思われます。
空港があり商業が盛んな中標津町は実質的に根室管内の中心地となっており、人口は2010年まで微増・以降は微減と立地の割には健闘していますが、2023/7/24付で策定されたばかりの「中標津町地域公共交通計画」によれば、
https://www.nakashibetsu.jp/shisetsu_koutsu/chiikikoukyoukoutsuukeikaku/
現状を「広大な面積を抱える本町ですが、公共交通については人口規模が同程度の自治体と比較して恵まれた環境のように見える中で、町民の利用は決して多くはありません」と評価しています。一方、この計画では根室交通中標津線の廃止は織り込まれていません。