関連ブログ記事・・・2023/3/4付「 かんぽの宿光行のバスは「亀の井ホテル前」にならず廃止へ。岐阜県恵那市ではどうなる?」
2023/3/18付でかんぽの宿光発着を含む一部路線が廃止になった中国JRバスの光市内の路線ですが、2024/3/31付で完全に廃止となることが発表されました。営業所ごと撤収です。
https://www.chugoku-jrbus.co.jp/news/pdf/20230807suou_discontinuance.pdf
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb33eb8e232a8ebd3e8b56cf7220d1f0c3e59e03 (テレビ山口の配信記事)
地元自治体から補助金があっても赤字の全額補填には及ばず、コロナ禍で利用が減少した主力の高速バスも需要が回復しきっておらず収益が圧迫される中、会社の存続にもかかわる状況になっているようです。同社は2023/3/31限りで広島県北広島町大朝と広島市内を結ぶ路線バスを廃止したばかり(2023/3/18付ブログ記事「広島市と北広島町を直通するJRバスの廃止について」参照)で、この分だと秋芳洞方面の路線も先行き怪しそうです。
同時に、光市が中国JRバスの子会社「西日本バスネットサービス」に委託して運行するコミュニティバス「ひかりぐるりんバス」も廃止になります。
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といっても、単純に廃止にするわけにはいきません。2023/3限り撤退した北広島町の場合は廃止前の時点で既にある程度の代替手段が提供されていましたが、光市内の場合は「路線の終端の室積地区に所在する山口大学教育学部附属光小学校・中学校の児童・生徒の通学の足が奪われる」ことになってしまいます。その性格上通学範囲はかなり広域でしょうから・・・
http://hikari-gakuen.edu.yamaguchi-u.ac.jp/access.html
このほか、山口県立光高校も光駅から結構離れています。
最有力なのは、もともと山口県東部一帯で路線バスを運行している防長交通です。現在も徳山駅~柳井駅間の路線の一部がJRバスと並行しており、その区間便扱いとして通学時間帯中心に光駅~室積間の便を上乗せする形になるのでしょうけど。「ひかりぐるりんバス」に関しては、現在市が旧大和町域でマイクロバスやワゴン車を用いて運行している「光市営バス」と同列の扱いに移行するかも。
<追記>
周南市の新聞社「日刊新周南」のサイトには、ずっともっと詳しい内容が記載されています。
https://www.shinshunan.co.jp/news/economy/hikari/202308/029820.html
光市・下松市には既に2022/12の時点で廃止の方針を口頭で伝えていたものの、乗客の大半を占める通学客が在籍する学校に直接伝えたのはこの夏休みになってからとのこと。
また、同社は山口大学教育学部附属光小学校のスクールバスを運行していますが(中学校はスクールバスなし)、こちらも路線バスと同時に撤退予定だそうです。