営業区域一覧の完全版はこの資料の中にあります
<福島県>
福島県では、8つもの交通圏が設定されています。
福島交通圏は、平成の大合併前の段階では福島市および市の北東に連なる伊達郡の4つの町(伊達町・保原町・桑折町・国見町)からなりました。このうち伊達町と保原町は、平成の大合併で伊達郡の他の3つの町(梁川町・霊山町・月舘町)と合併して伊達市になりましたが、タクシーの営業区域は従前どおりです。
郡山交通圏は、平成の大合併前の段階では郡山市および市の北側に隣接する安達郡の3つの町村(本宮町・白沢村・大玉村)、そして東側に隣接する田村郡三春町からなりました。このうち本宮町と白沢村は合併して本宮市になっています。
会津交通圏は、平成の大合併前の段階では会津若松市および隣接する以下の自治体からなりました。
大沼郡会津高田町・会津本郷町・新鶴村
北会津郡北会津村
河沼郡河東町・湯川村
耶麻郡磐梯町
このうち北会津村と河東町は会津若松市に編入し、大沼郡の3町村は合併して会津美里町になりました。
白河交通圏は、平成の大合併前の段階では白河市および隣接し密接なつながりがある西白河郡西郷村(東北新幹線新白河駅が所在)からなりました。白河市は平成の大合併で西白河郡の3つの村(表郷村・東村・大信村)と合併して新たな白河市となりましたが、西郷村は合併に参加しませんでした。旧3村域は、西白河郡で残る矢吹町・泉崎村・中島村とともに引き続き「西白河郡」の営業区域に属します。
原町交通圏は、平成の大合併前の段階では原町市と南隣の相馬郡小高町・西隣の相馬郡飯舘村からなりました。そして、相馬交通圏は平成の大合併前の段階では相馬市と南隣の相馬郡鹿島町・北隣の相馬郡新地町からなりました。平成の大合併では原町市・小高町・鹿島町が合併して南相馬市になったため、南相馬市は2つのタクシーの営業区域にまたがる形となりました。
喜多方交通圏は、平成の大合併前の段階では喜多方市および隣接する耶麻郡熱塩加納村・塩川町・山都町からなりました。喜多方市は平成の大合併でこの3町村および耶麻郡高郷村と合併して新たな喜多方市となったため、喜多方市は旧高郷村域のみが別の営業区域「耶麻・河沼郡」(詳細は後述)という形になりました。
二本松交通圏は、平成の大合併前の段階では二本松市および隣接する安達郡安達町・岩代町・東和町からなりました。この4市町は平成の大合併で新たな二本松市になったため、交通圏といいながら自治体の区画と一致する形になりました。
いわき市・東白川郡・石川郡・双葉郡は平成の大合併には関与していません。南会津郡は、郡域は不変なものの平成の大合併で郡内の4町村(田島町・舘岩村・伊南村・南郷村)が合併して南会津町となっています。
タクシーの営業区域としての須賀川市は平成の大合併前の須賀川市域のみで、旧長沼町域・旧岩瀬村域は従前どおり「岩瀬郡」(他に岩瀬郡鏡石町・天栄村が属する)です。
タクシーの営業区域としての伊達郡は、平成の大合併前時点の伊達郡域とはイコールではなく、前述のとおり8町のうち4町(伊達町・保原町・桑折町・国見町)は福島交通圏に属しており、残りの4町(梁川町・霊山町・月舘町・川俣町)のみとなっていました。伊達郡8町のうち5町は平成の大合併で伊達市となりましたが、タクシーの営業区域としては二分されたままです。
タクシーの営業区域としての田村郡は、平成の大合併前時点の田村郡から三春町<郡山交通圏に属する>を除外したエリアでした。当時の田村郡のうち滝根町・大越町・都路村・常葉町・船引町は合併して田村市となり、小野町はそのまま田村郡で残っています。
タクシーの営業区域としての大沼郡は、会津美里町<会津交通圏に属する>を除外した残りの3町村(三島町・金山町・昭和村)です。この3町村は平成の大合併には関与していません。
最後に、耶麻郡の名称が含まれる営業区域が「耶麻郡」「耶麻・河沼郡」と2つありますが、これは耶麻郡域が会津若松市・喜多方市を挟んで二分されており相互のつながりが薄いためです。「耶麻郡」のほうは、東側の猪苗代町・北塩原村から構成されます。一方、「耶麻・河沼郡」のほうは、西側の耶麻郡西会津町および旧耶麻郡高郷村(現喜多方市域)に加え、南隣の河沼郡会津坂下町および柳津町を含むエリアとなっています。