10月25日付で、朝日新聞のサイトに以下の記事が掲載されました。
鉄道とバス組み合わせ利便性を向上 さぬき、東かがわ市で実証実験
地域交通の活性化を目指し、同じ地域を走る鉄道と路線バスが連携して利便性の向上を図る実証実験で、期間は2022年10月22日~2023年1月31日の間です。
東かがわ市は鉄道の定期券所持者のみが対象ですが、さぬき市の「鉄道とコミュニティバスの乗り継ぎ割引」は一般客も対象です。ただ、注目はその中身で、
「乗り継ぎ客は、平日は1人1乗車200円のコミバスの運賃が半額の100円に、土曜・休日は1人1乗車500円の運賃が半額以下の200円となる。」
とのこと。つまり、コミュニティバスの所定の運賃は平日と土休日で2.5倍も差があるわけです。
さぬき市公式サイトによれば、7路線あるコミュニティバスのうち6路線は平日のみ運行で、土休日は連携対象である「志度・造田・多和線」のみが運行されています。
https://www.city.sanuki.kagawa.jp/life/conference/cbus
https://www.city.sanuki.kagawa.jp/life/conference/fare
https://www.city.sanuki.kagawa.jp/wp-content/uploads/2013/08/r30401rosenzu.pdf (路線図)
朝日新聞の記事にあるように「志度・造田・多和線」の終点は四国八十八か所霊場巡りの88番札所である大窪寺で、経路上には86番札所や87番札所もあり、お遍路さんや観光客の利用が見込めるために、他の路線と異なり土休日も走らせています。コミバスはもっぱら車を運転できない高齢者のためのもので、ほぼ平日しかニーズはありません。それ故に2.5倍の運賃設定(いわゆる観光地値段)にしているのでしょう。