3.国道24号寺田拡幅の全体像について
JR奈良線との交差部分から城陽ICにかけての新名神の高架橋はほぼ完成に近づいています。ここだけ見れば当初計画の「2024年度内供用開始」は余裕かとも思われましたが・・・
さてこの区間は国道24号の上に新名神を建設しているわけですが、同時にもともと2車線だった国道24号を4車線に拡幅し、新名神の側道とする(南側に新たに西行2車線を築造し、もともと北側にあった道路は一部改築の上東行2車線とする)工事が進められています。事業名は「国道24号寺田拡幅」で、京都国道事務所の公式サイトに事業詳細と進捗情報が掲載されています。
https://www.kkr.mlit.go.jp/kyoto/project/vitality/grt3670000002gg6.html
JR奈良線すぐ西側のドラッグストアの駐車場脇には、建設中の城陽橋西行車線からつながる国道24号西行車線用の橋脚が設置されています。最近までJR奈良線を跨ぐ跨線橋に設置する橋桁の建設現場となっていましたが、こちらの設置が終わり、引き続きこの部分の橋桁設置工事プロセスに移るものと思われます(いつ開始かは不明ですが)。
このこともあり、国道24号南側歩道は長らく通行止めとなっています。
一方、寺田拡幅の西側3分の2程度については、新名神の南側に新たに築造された道路を対面2車線で暫定供用しており、従来からの道路は通行止めになっています。交通切り替えは2022/6/17の22時に実施されており、既に2年以上が経過しています。
https://www.kkr.mlit.go.jp/kyoto/news/press/2022/sih68m000000jupb-att/kisyahappyou.pdf
また、近鉄京都線を跨ぐ部分では、車道用の跨線橋から独立した鋼鉄製の歩道橋を建設しており、2022/3/15に近鉄直上の部分の架設が完了したとのことです。
https://x.com/kyotokokudou/status/1508719200453668864
なお、他の京都国道事務所管内の主要事業と同様、定期的に進捗が公開されるようになったのは2023/11以降です(2024/1/19付ブログ記事「国道163号精華拡幅区間の進捗状況が情報公開されました」参照)。
(つづく) 次はJR奈良線~近鉄京都線間の実地報告です。