関連ブログ記事・・・2023/10/31付ブログ記事「南海バス系のICカード乗継割引制度は2023/10/31限り終了」
上記ブログ記事で触れた南海バスの独自ICカード「なっち」(同社と南海ウイングバス・南海りんかんバスの一般路線で利用可能)ですが、終幕を迎えることが2024/9/6付で発表されました。
https://www.nankaibus.jp/info/72172/
https://www.nankaibus.jp/uploads//2024/09/%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89.pdf
新規発売・チャージは2025/3/31限り終了、利用は2025/8/31限り終了となります。
「なっち」のサービス開始は2016/10/1(南海バス・南海ウイングバスがPiTaPaなどのICカード対応になった後の導入)で、もともと両社で使えたプレミア付きの磁気カードの後継という意味合いもあったものと思われますが、磁気カードの廃止<2024/6/30限り発売終了、2025/3/31限り利用終了>からそれほど間合いを置かずにあえなく終幕となるわけです。
https://www.nankaibus.jp/rosen/ticket/
「なっち」は、奈良交通や神姫バスの独自ICカードと同様に「普通運賃分のチャージと昼間割引運賃分のチャージを1枚のICカード内に別々に行うことが可能」なのが売りで、
https://www.nankaibus.jp/assets/pdf/rosen/ic_jousya/natch_guide_2404.pdf
新規発売時点では普通運賃(同社での呼称は「普通精算」)で300円のプレミア・昼間割引運賃(同社での呼称は「昼割精算」、平日の10時以前or16時以降の精算以外について利用可能)で500円のプレミアがそれぞれつきます。そして、既存カードへのチャージの際には、普通精算で1000円ごとに120円・昼割精算で1000円ごとに200円のプレミアが自動的に付与され、南海バスを高頻度で利用する場合はかなりのお得感がありましたが、昨今の情勢ではそれは「収益への圧迫」以外の何物でもありません。常連さんにとっては実質10%以上の値上げなわけですね。
ちなみに、PiTaPaの利用額割引(1か月あたりの利用額が3000円を超えた場合、その超えた分について10.7%割引)は現時点では存続します。首都圏の如く「ICカードで一切の割引が存在しない」にならないだけマシかもしれません。