2025/2/15付ブログ記事「国道371号旧紀見トンネルの全面通行止め解除は当面延期になりました」の続報です。
現地訪問から3日が経過しましたが、やはり和歌山県伊都振興局は旧紀見トンネルの全面通行止めについて正しい情報をネットで公開する必要性を感じていない模様です。和歌山県地理情報システムでは旧紀見トンネル区間の通行止め情報が掲載されていますが、規制終了日時の欄はやはり「2025年2月上旬ころ予定」のままです。
一方、国土地理院は紀見峠越えの道(国道371号旧道)について正しい情報を地理院地図で公開していないことが判明しました。
地理院地図上では国道は実際の管理者に関わらず赤色・都道府県道は黄色で描写することになっていますが、紀見峠越えの道は白色で描写されており、実際には大阪府(富田林土木事務所)や和歌山県(伊都振興局)が国道371号旧道として管理しているのに「大阪府側は河内長野市道、和歌山県側は橋本市道」と誤認される状態です。市販の地図でも紀見峠越えの道を国道扱いしているものは昔から見たことがありません・・・ベースは国土地理院の地形図ですからね ちなみに、図幅の左下にある国道371号から分岐して南海高野線紀見峠駅に至る道は幅の狭い田舎道ですが、れっきとした和歌山県道(106号紀見峠停車場線)なので黄色で描写されています。
紀見峠越えの道ですが、旧紀見トンネルの開通前は国道170号に指定されており、1969年のトンネル開通時に旧道化し、さらに1982年の指定替え<国道170号を河内長野市から当時計画されていた泉州沖の新空港方面に延伸するため、河内長野市と橋本市の間はもともと橋本市と田辺市を結んでいた国道371号に編入>により紀見トンネル経由ともども国道371号に変更されています。
蛇足ですが、旧紀見トンネルは全区間が和歌山県管理(リニューアル工事に大阪府がかんでいないのもそのため)、天見紀見トンネルは全区間が大阪府管理です。
<2/20追記>
「橋本マップ(橋本市地図情報サービス)」で紀見峠の南側一帯の市道認定路線情報を参照したところ(天見紀見トンネル開通前の情報)、
和歌山県が管理している紀見峠越えの道<国道371号旧道>は当たり前ですが市道には認定されていません。かといって赤色にも黄色にも塗られているわけではない(国土地理院の地形図がベースだからでしょう)ので、私道並みの摩訶不思議な状況になっています。