神戸市営地下鉄三宮駅は、メインの東出口(他社線との乗換に便利)とは別に、小規模な西出口が存在します。こちらは他社線との接続がなく、2025年初時点で完全非バリアフリーです(地上との間は階段しかない)。構内図にある地下の東西連絡通路は2020年末にようやく完成しています。
https://www.city.kobe.lg.jp/a80062/kurashi/access/kotsukyoku/subway/station/s03.html
ただ、こちらには東急ハンズ三宮店と直接つながる階段があり、それが西出口の数少ない存在価値でしたが、残念ながら東西連絡通路完成直後の2020年大晦日限り閉店してしまいました。
ハンズ跡のビルは2021年秋に信和不動産が購入しました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000054281.html
https://www.ryutsuu.biz/store/n092920.html
当初は「エピタ神戸三宮ビル」と名付けて建物の再活用を模索しており、2022年に入って建物に信和不動産のシンボルマークが取り付けられてましたが、その後補修工事の名目で建物全体がカバーで覆われてしまい、2024年夏から解体工事に着手しました。全面的にスキップフロア方式を採用した特殊構造に加え、建物が予想以上に老朽化していたためと思われます。
2024/8/25時点の旧ハンズのビルと地下鉄出入口の様子。この翌日から2024/9/20まで階段はいったん閉鎖となりました。
一時閉鎖中の2024/8/末時点の様子。
その後2025年に入るまで再び通行可能になっており、「実は階段部分について旧ハンズのビルと構造が一体化しておらず、解体工事期間を通じて利用可能」なのかと期待を持たせましたが、2025/1/13から再び閉鎖されてしまいました。閉鎖期間は2025/9/30までで、8か月半の長丁場です。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/b721a1fea920f2a3856cd302d5c81e1127d2362c
2025/2/上旬時点の様子。長丁場ということもあり、西出口3に向かう点字ブロックは隠されています。
旧ハンズビル側の出入口があった場所は工事フェンスで完全に隠されてしまいましたが、案内看板は何故か外されていません。
ちなみに、神戸市交通局公式サイトでは、西出口3の長期閉鎖のことは一切告知されておらず、冒頭で紹介したように構内図への注記もありません。2024/8~9の間の閉鎖期間も同様の扱いでした。