関連ブログ記事・・・2023/4/17付「東北地方のタクシーの営業区域一覧(完全版)」
調べてみると、各運輸局管内のタクシーの営業区域の一覧表は、それぞれの公式サイトのタクシー関係の公示に含まれる「一般乗用旅客自動車運送事業(1人1車制個人タクシーを除く。)の許可申請に対する審査基準について」の別表に掲載されていることが判明しました。
ということで、東北地方に続き、これからしばらく各都道府県別の営業区域一覧を紹介・考察していきます。まずは新潟県から。
<新潟県>
北陸信越運輸局の管轄範囲は「新潟県・長野県・富山県・石川県」です。(福井県は中部運輸局管内)
北陸信越運輸局管内のタクシーの営業区域一覧が別表として掲載されている上記審査基準のURLは以下の通りです(2022/10/4から適用)
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/content/000274486.pdf
同運輸局の所在する新潟市は、2005/3/21に周辺12市町村と合併して市域を大きく拡大し、さらに2005/10/10に西蒲原郡巻町を合併し、2007/4/1についに政令指定都市となりました。そのため、新潟市域は4つのタクシーの営業区域にまたがっています。旧市町村単位で記すと、
もともとの新潟市域<一足早く2001年に合併した旧西蒲原郡黒埼町を含む、現在は中央区・東区・北区・江南区のいずれか>=新潟交通圏
旧豊栄市域(現在は北区)=新潟交通圏
旧新津市域(現在は秋葉区)=新潟市B
旧白根市域(現在は一部を除き南区)=新潟市C
旧中蒲原郡亀田町域(現在は江南区)=新潟交通圏
旧中蒲原郡横越町域(現在は江南区)=新潟市B
旧中蒲原郡小須戸町域(現在は秋葉区)=新潟市B
旧西蒲原郡岩室村域(現在は西蒲区)=新潟市F
旧西蒲原郡西川町域(現在は一部を除き西蒲区)=新潟市F
旧西蒲原郡味方村域(現在は一部を除き南区)=新潟市F
旧西蒲原郡潟東村域(現在は西蒲区)=新潟市F
旧西蒲原郡月潟村域(現在は一部を除き南区)=新潟市F
旧西蒲原郡中之口村域(現在は一部を除き西蒲区)=新潟市F
旧西蒲原郡巻町域(現在は一部を除き西蒲区)=新潟市F
となり、南区・江南区についてはタクシーの営業区域が複数にまたがっていることがわかります。
なお、新潟交通圏は、新潟市域以外に隣接する北蒲原郡聖籠町<特に港湾関係で新潟市と密接な関係あり>も含まれます。
また、「新潟市F」は実際には「燕市B」(隣接する燕市のうち旧吉田町域・旧分水町域)、および現在も西蒲原郡に属する弥彦村と合わせて1つの交通圏扱いとなっています。現在これらを構成する全ての地域は平成の大合併前は西蒲原郡に属しており、かつては全体が「西蒲原郡」という営業区域名だったのを、自治体の合併に合わせて改名した結果このようになったものと思われます。北陸信越運輸局管内では他にもやたら「**市B」「**市C」という呼び名が目立ちますが、このあたりは旧自治体名を温存している東北運輸局管内とは対照的ですね。
(つづく)