2022年11月20日、国道165号の大阪・奈良府県境の状況を歩いて見てきました。歩道のない区間は結構スリリングでした・・・
結論を先に出すと以下の通りです。
「用地買収こそ奈良県側でそこそこ進んでいるものの、国土交通省としては全く現地で工事を行っていない」
近鉄大阪線の大阪教育大前駅で下車。駅付近には商店の類はありません。右側の立派な高架道路は、大阪教育大学のキャンパスの正面玄関のみに通じる道です(したがって大学関係あるいは大学に来訪する車両以外通行不可) 駅と大学を結ぶ路線バスも開講日に限り運行されていますが、こちらは別途スピンオフ記事にする予定です。
駅からしばらくの間は歩道が整備されている国道165号ですが、西名阪の柏原ICの手前で歩道は消滅します・・・ストリートビューの通りなので写真は省略
柏原ICの出口前には、付近にある大学への案内標識が国土交通省によって設置されていますが、上段の「大阪樟蔭女子大学・同短大部」のキャンパス(近鉄関屋駅南側)は実は2014年度限りで閉鎖されており(跡地の校舎は解体せずそのまま運営母体の樟蔭学園が管理)、看板に偽りあり状態は7年半以上に及びます。
国土交通省直轄国道にあるまじき急カーブ。香芝柏原改良の計画ではここは直線的な道路でショートカットされる予定ですが、そんな気配は皆目見あたりません。
やがて、大阪教育大学の北東側の出入口の交差点に出ます。但し、ここは開講日に大学関係車両が利用するためのもので、この日(日曜日)は完全閉鎖されており、開講日でも来訪者の車は(たとえ奈良県側からであっても)先ほどの正面玄関への道路に回らねばなりません。
2022/11/17付ブログ記事で紹介した都市計画道路中和幹線の一部としての国道165号香芝柏原改良区間について2009年度に実施された都市計画変更の説明スライド資料(https://www.pref.nara.jp/secure/39339/suraido.pdf)の最後から2ページ目の図によれば、先ほどの急カーブをショートカットする道路はこの交差点のすぐ東側で現道と合流し、さらに近鉄線の北側を通り関屋駅前に通じる都市計画道路穴虫田尻線(未成)との交差点が設けられることになっているようですが、具体的にはどんな道路構造にするつもりなんでしょう?
あと少しで府県境です。
(つづく)