その2の続きです。
さて、大和高田バイパスの断絶区間は全区間が葛城市内となっており、国の事業ですが葛城市議会でも何回か取り上げられています。
(例)平成28年第3回定例会(3日目)・・・(45~48ページ)
令和3年第1回定例会(2日目)・・・(81~85ページ)
後者には、以下のようなポイントとなる事項が含まれています。
<長年未整備となっている理由>
開通後における南阪奈道路などの付近の道路網の整備により、県道御所香芝線の渋滞状況の検証を踏まえた事業の再評価、検討を行っていたこと、また地元協議や交差点の検討に時間を要していたため
<當麻寺交差点(整備済み区間と未整備区間の境界)における計画>
當麻寺の参道と南北の幹線道路(交差点以北は国が管理する大和高田バイパス、以南は県が管理する山麓線)の交差点は現在四差路になっているが、その東南角にあるラーメン屋の店舗の部分をぶち抜いて南西に向かう幅20mの道路を大和高田バイパスとして新たに造り、五差路となる計画
<上記計画への地元の反応>
この交差点が五差路になると非常に幅員が広くなり参道が寸断される形になる上、何より交通安全上の問題がある
<上記計画の変更案として国が地元に提示した内容>
山麓線を當麻寺交差点の南側の手前で通行止めにし、同交差点は四差路のままとする。その代替として、1つ南側の竹内交差点と當麻寺交差点との中間地点に山麓線と大和高田バイパス(4工区)に接続するための新たな道路を取り付ける
参考・・・當麻寺交差点付近のGoogleMap
ということで、この周辺については道路計画自体が定まっておらず、用地買収着手以前の問題なんですね・・・
せっかくなので、當麻寺交差点付近の様子を紹介しておきます。
近鉄南大阪線当麻寺駅から當麻寺に通じる参道(県道ですが幅は狭い)から見た交差点の様子。交差点を境に直轄国道から県道になっていることがわかります。
交差点から国道側(北側)を見るとこんな感じ。「国道165号 ここから」の看板が見えますが、忽然と国道が始まるというのも何とも言えません・・・
反対側(南側)の様子。こちらは「国道165号 ここまで」となり、実質一体の幹線道路ながら道路規格が落ちていることがわかります。青い看板の根元の向こうにあるラーメン屋が、本来の大和高田バイパスの進路です。
(つづく)