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川崎鶴見臨港バスの「都区内運賃」が2024/9/1から値上げ・・・その背景は?

川崎市東部や横浜市鶴見区周辺を主なエリアとする川崎鶴見臨港バス(以下臨港バス)は、2024/9/1から都区内運賃を値上げしました。

https://www.rinkobus.co.jp/info/2024/08/91-1.html

これまでは川崎市内と同額の220円均一だったのが、20円アップの240円均一になります。さらに、この日から新たに運行する空84系統(大師橋駅~羽田空港第3ターミナル)については、川崎市内から羽田空港までの運賃が300円となります。

https://www.rinkobus.co.jp/2024/08/14/44008fb230bfef6ed6e81024540b5d19b7e2146b.pdf

その都区内運賃が適用される区間ですが、2024/9/1時点では以下の東京都大田区内にある3つのバス停で乗り降りする場合のみです(川崎市内バス停との相互間も適用)。

 ・天空橋駅 ・羽田空港二丁目 ・空港二丁目交差点

https://www.rinkobus.co.jp/2024/09/01/rinko_map20240901.pdf

長らく都区内で一般路線を運行していなかった臨港バスですが、2022/3/12に多摩川スカイブリッジが開通したのに伴い、2022/4/1からこの橋を渡る2つの路線の運行を開始しました。

https://www.rinkobus.co.jp/2022/03/09/bffa4a1ee36cf6c831411c3ea125e4842ace0b2d.pdf

 ・大109系統(大師橋駅~キングスカイフロント~天空橋駅)

 ・空01系統(浮島バスターミナル~キングスカイフロント~天空橋駅)

この時点では川崎市内運賃が210円均一だったため、当時は臨港バスとして唯一の都区内バス停となる天空橋駅で乗り降りする場合のみ10円高い220円(当時の大田区内を走る京浜急行バスと同額)となっていましたが、2023/2/12付ブログ記事「川崎市内のバス均一運賃の値上げの顛末について <2/19追記あり>」で書いた通り臨港バスの川崎市内運賃は2024/4/1から220円均一に値上げとなったため、結果として全区間同額となりました。しかし僅か5ヶ月で再び運賃に差がつきます。

今回の値上げですが、新たに運行を開始した空84系統が同じ京急グループである京浜急行バスと共同運行であり、同社の都区内運賃は2023/9/1から240円均一に値上げされているため(2023/8/13付ブログ記事「京浜急行バス(横浜中心部以外)は2023/9/1値上げ、都営バス並行区間は30円アップ」参照)、同じタイミングで従来路線も含め値上げすることとしたのでしょう。なお、空84系統は京浜急行バス担当便であっても川崎市内相互間(大師橋駅~キングスカイフロント間)は220円です。また、「羽田空港二丁目」「空港二丁目交差点」の両バス停は臨港バスとしては空84系統運行開始と同時に新設されたバス停になります。

その空84系統ですが、このブログ記事を書いている時点では臨港バス公式サイトの時刻検索では両社担当便とも検索可能(10時台~16時台の間毎時20分と50分発)ですが、京浜急行バス公式サイトの時刻検索では自社担当便しか検索できず、1時間間隔かのような錯覚を受けます。何故でしょう?

ちなみに、空84系統と大109系統は国土交通省の「完全キャッシュレスバスの実証運行」の実施対象路線となっています。

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001761022.pdf

完全キャッシュレス化の時期は2024/11/下旬を予定しています。また、事業者名の欄が「川崎鶴見臨港バス株式会社(京浜急行バス株式会社)」となっていますが、臨港バス担当便だけが完全キャッシュレスなのか、それとも京浜急行バス担当便も対象なのかは不明です。

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