今日もヒマワリは咲いていた。
どんより曇り空の下で、黄色が眩しかった。
ハチが2匹、蜜を吸いに飛んでいた。
風でヒマワリの黄色い花びらがそよいでいる。
木や花、草、植物の移動しないことの潔さに屈服した。
「1人にしないでくれや~」という寂しさを素直に叫ぶ歌があるが、
それは植物の歌なのではないか..と思った。
私は寂しくなったら、会いにも行けるし、違う場所に移動して気分を紛らわしたり、気分転換することができる。
けどヒマワリは寂しくても、そこから動くはできない、ただただ待つのみ。
「1人にしないでくれや~」という叫びがヒマワリのものだと想像すると、悲しくなったけど、ヒマワリの黄色は悲しさに暖かい光を投げかけていた。