おはようございます。
のん
です。
週末に6か月ぶりの歯科検診に行ってきました。皆さん、歯の定期健診を受けていますか?
私が子供の頃から長い間居住していた県は「8020運動」発祥の地で、歯の状態に合わせて2~6か月に一度は歯科の定期検診を受けることが比較的多くの県民に浸透していました。
おかげで歯科クリニックは沢山あるのに、いつも混んでいて予約が取り難く大変でしたが…。
「8020運動」は、ご存じでしょうが「80歳で20本の歯を残しましょう!」という運動です。私の父は80歳の時に表彰されました。2年後には母も表彰されることでしょう。
しかしながら、私が現在担当している地域のご高齢者には「口腔内環境の悪い方が多いな…。」と≪オーラルフレイル≫が心配される方が多いです。
≪オーラルフレイル≫とは、口のフレイル(虚弱)という意味の造語で、口の機能低下に注目した概念です。最近むせやすくなった、食べこぼしが増えた。食欲がない。軟らかいものを好んで食べるようになった。滑舌が悪くなった。口が乾きやすくなった。歯が抜けたままになっている。など…。これらのようなちょっとした口に関する“ささいな衰え”が≪オーラルフレイル≫です。
例えば虫歯や歯周病を放置したことで歯が折れたり抜けたりして、それまで噛めていたものが噛めなくなることがあります。そのため自然と食べやすい軟らかいものを選択するようになり、いつしか軟らかいものを食べることが習慣となります。そのため噛むための筋肉を使わなくなり、結果として噛む機能が低下します。噛むための機能が低下することで軟らかいものを選択するようになり更に噛めなくなる、という負の連鎖を引き起こします。徐々に口の機能の低下が進行し、食べ物の選択肢が狭まり栄養に偏りが生じたりすることで心身機能の低下にもつながると考えられています。このような“負の連鎖”に早めに気づくための重要なサインとして≪オーラルフレイル≫は近年注目されています。
ある調査によると、オーラルフレイルの人はそうでない人と比べ、2年以内に身体的フレイルを発症する確率が2.4倍、4年以内に死亡するリスクは約2倍ということがわかってきたとのこと。ここから言えることは、お口のささいな衰えを甘く見てはいけない、ということです。
昨年、古代エジプトのミイラに着目した展覧会に行ったのですが、ミイラをMRI等で調査した結果、飽食であった高貴な身分の王や貴族の殆どは、「歯周病」からの血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)が死因の原因でした
皆さん、ぜひ、歯の定期的なメンテナンスを心掛けましょう
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