我が家の隣には一級河川扱いの小さな川が流れている。それこそ対岸から全力疾走して踏み切りすれば陸上競技経験者なら幅跳びできちゃう位の幅なので高々知れた河川である。しかもこの河川は国土交通省から一筆書かされた書面が残っている。あっ、別に悪い事してないよ。内容はこんな川でも一級河川であるので災害時には御協力願いたいとの旨の書面。要するに氾濫しちゃったら土嚢とかポンプとか土地に置かせて下さいって事。そんな国土交通省お墨付き書類があるのになぜか自治会主催で河川清掃をする。
具体的には河川の両端に人が一人ギリギリ歩く事のできる歩道と言うかコンクリートで作った堤防がある(堤防と言うほど大げさな物ではないけど)。
河川周辺の草むしりや土などの堆積物を除去する。今は春先なのでこの程度であるが夏場になり緑が生い茂ってくれば河川が流れている所に入り込み刈払い機で草刈をするなんて事もさせられるのだ。
いつも思うがこれって住民の仕事か!?。一級河川って国土交通省が管理してるんじゃないのか?。
百歩譲って(譲りたくもないけど)周辺堤防の草取り程度ならまだ理解できる。
しかし水流のある河川に入り込みワザワザ草刈や泥を除去させ作業するのは危険も伴うし素人にさせるのは危ないと思う。ウチの自治会ではないがやはり河川に入り込み作業中に狩り払い機で草刈中に深みに足を取られてケガした人とかの話を聞いている。これがもし市から委託された建設会社関係者なら労災などの保険適用となる。自治会でこういうケガが起きたらどうなるの?。
やはり公民館主催のスポーツ大会でケガした時の様に自己責任だからと保険金払うからとされておしまいなのだろうか。
これに関しては弁護士ドットコムで面白い解説を見つけたので以下にリンク先貼ってみた。
http://www.bengo4.com/bbs/read/23228.html
この事案の場合だと機械操作していた自治会員と自治会の2者に損害賠償請求できるらしい。でもこういうの見ると年寄り上層部が気楽にやろうって雰囲気無理矢理作ろうとしてるけど裏腹には大きな責任が付きまとってるって事をすっかり忘れてるんじゃないかと思えてしまう。
こんな風に書くと中には"お前はその川の恩恵に預かっているだろう"と言う言い方をする人がいる。これは自治会肯定派の人間である。
確かに恩恵は無いとは言えない。我が家の雨水はU字溝を通じてその河川に排出されている。しかしそれ以外の家庭雑排水は完全下水道である。つまり言い換えればこうだ。雨水をお前の土地から流してるのだから河川清掃に協力しろと自治会は言うのである。この論理ってやくざが飲食店などからシャバ代と称して金を巻き上げるがその思考に酷似していないだろうか。それでいて農家には甘い。農家の田畑からの泥やたい肥などが道路上にあれば道路清掃時に掃除してる。明らかにトラクターのタイヤ痕の泥なのに我々がやってる。これを地域協力って呼ぶのだろうか?。
まとめて言うならこうだ。ここに住んでいるのだから有無を言わずに協力しろ!と住民を十羽一絡げで括り労役させる事が目的になっている組織と思えるのだ。
それを裏付けるかの如く清掃の案内はいつもこうだ。道路等はかなり整備されておりますがまだまだ狭い道など手入れが必要な場合があります。
あのさぁ~、整備が出来ているならわざわざ住民動員して行う必要は無いんだけど。
疑問を持ったどこかの勇者が自治会の目的を会長に直接訊いたそうで・・・。そしたら会長いわくその目的は地域の名手に敬意を表する会らしいとの事。
それって農家に敬意を表するって事なのかな???。こんなの任意なのだからやりたい人だけに任せて時間が取れない人は免除すれば良いのにね。
それと年寄り出席者と同じ清掃範囲になると稀に世間知らずバカ婆が紛れてくる。新規加入の若い人が新品の鎌や草刈を持ってくると”あらまぁ奇麗、沢山(草が)切れそうだね”(言われた人orz)。
こういう会話聞くと伊達に年食ってるだけで何と世間知らずで教育程度が低いのかと考えてしまう。まぁ無理もないだろね高校、下手したら中学卒業後に腰掛程度に就職するなどして見合結婚した世代の人達だもの。こういう狭い世間しか知らない爺婆が圧倒的に多いから自治会町内会は強制だと間違った知識を公害の如く撒き散らすんだろうね。