濱カラ通信

四季折々の花や自然風景、そして横浜の街風景を撮ってます。

北前船寄港・深浦港

2011-08-25 | 旅風景


青森県西津軽郡深浦町は日本海に面した町で、美しい夕日が見えることでも有名です。又、北前船の風待ち湊として栄え、現在も多くの文化財が散在しています。
深浦港に面した円覚寺は円坂上田村麻呂が陣中で使ったかけ仏と、聖徳太子の作と云われる十一面観音が安置されたのが起源と伝えられるこのお寺には、国の重要文化財に指定されている「薬師堂内厨子」や日本最古といわれる「北国船の船絵馬」等が奉納されています。
商人・船乗り衆の信仰を集め、海上安全・商売繁盛の祈願寺となり、現在でも多数の船絵馬が残されています。特に、深浦沖合いで時化に遭った時に、自らのチョンマゲを切り落とし一心に観音様に救いを求めたところ、境内地に立つ龍燈の大杉の梢より一条の光が放たれ、船を陸地に導いたと伝えられます。九死に一生を得た船乗りが、その切り落としていたチョンマゲをお礼として奉納しました。これらは国の重要有形民俗文化財として円覚寺寺宝館内に公開展示されています。
7月17日に北前船・みちのく丸が寄港し、出港の際は「絵馬」を奉納し航海の安全を祈願したそうです