中国明時代末期の景徳鎮民窯で焼かれた古染付芙蓉手八宝文菓子鉢です。
見込みに八宝文、縁文様として草花文と八宝文が窓の中に描かれています。
器胎はろくろ成形後に型を用い、周縁部の窓枠を区切るように凹凸が施されており、指で触れるとハッキリ感じ取ることができます。
大きさは七寸、高さ約4cmと低く、深めの皿と言ってもいいような鉢です。
菓子鉢として使いやすい大きさですが、もちろん、絵皿として鑑賞されても、十分楽しめる美しい器です。
「平凡社版 中国の陶磁10 明末清初の民窯」で解説されている芙蓉手の展開の第四期、1610年頃から40年頃、オランダ東インド会社の活動による大量輸出時代に制作されたものです。
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