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地震から2週間の金曜日、ようやく、ガソリンと灯油を買うことができた。
休みの日。気分転換、というかどうしても現実逃避したくなった。
福島を出たい。自分の家に居たくない。 ということで新潟に買い出しに行った。
高速で100km強。
福島を離れるとともに、少しずつ気が楽になった。
磐越道は金曜日から一般車両も走行可能になった。
いろんな車が走っていた。
一旦故郷を離れるのだろうか、家財道具を詰めるだけ詰めて走っている車。
おそらく卒業旅行だろう、若い学生がいっぱい乗っている車。
タンクローリー、ダンプ、トラックといった働く車。
その中で、この時期にしか見られない車もいっぱいあった。
磐越道は新潟といわきを結んでいる高速道路。
いわきの先には、今回の地震で甚大な被害を受けた相馬、双葉の相双地区がある。
もしくはいわきの手前、郡山で東北道に乗り換えると宮城、岩手につながっている。
そちらに向かって走っていく、「災害援助車両」と毛筆フォントで大きく書かれた幕を張ったジープやトラック。
大阪、京都、神戸…17年前は復興できるかどうかすらも見えなかったナンバーの車。
関西方面から東北に入るには、磐越道が便利というのもあるのだろうけど、
本当にいっぱいの援助車両がすれ違い、被災地に乗り込んでいった。
そして、大阪、姫路からたくさんの消防車、レスキュー車が隊をなして活動を終えて
帰ってくるところも見た。
誰かが言ってたそうな。
「(阪神大震災のときは)自分たちが助けてもらった。
(今の被災地の人には)頑張れとは言わない。(自分たちに)頼れ。」
直接自分の目で日本はつながっていることを見ることができて、光を感じた気がした。
本当に、日本はつながっているんだと感じた。
いやまあ東京から実家まで高速バスで帰っているし、頭では分かっているけど、
インフラも気持ちも本当につながっているんだと改めて感じた。
自分は何もできないけど、できることがあったら率先してやろうと思った。