5月18日稲沢市民会館でおこなわれた事務研究会に参加しました。
講師は「開運!なんでも鑑定団」準レギューラー鑑定士として古文書の解読・鑑定にあたっている愛知文教大学増田孝学長です。
これは、増田孝学長所蔵の伊達政宗直筆の手紙です。
バブル崩壊とリーマンショックで今が底値。
興味のある方は今がお買い得ですよ。
ただし、本物と偽物の見極める目が必要です。
この手紙は、寛永9年(1632年)正宗66歳の時に備前池田三ノ介宛に出したもの。
古文書は一定の約束事があり、それを知らないとなにが書いてあるのかさっぱりわかりません。
手紙の読み方としてまず、3行目の大きな文字が文頭で1行おきに読んで行きます。
読み終わったら、最初の1行目に戻り、読み残した行を順に読んでいきます。
つまり最初の行は追伸って意味です。
手紙の内容はこんな感じだったかな?。
昨夕御状つぶさに披見申候 ご返事可申候ところに国師へ御茶申候 取紛遅々19日晩は必々可有御出候
面をもって萬々可申承候 恐惶謹言
尚々折るし国より参り候 塩鮭5本この内塩出し候にすなわちご賞味候によく御いり候
残り3つは3日ほどもまるながら水替え塩出し候よく候
10月17日正宗(花押)
松陸奥守(松平陸奥守=伊達政宗)
池三ノ介様(備前 池田三ノ介)
三ノ介は正宗のお茶友達で、塩引き鮭を知らないから、塩抜きの方法を教える手紙です。
お坊さんとお茶をして遅くなり、19日には必ず届ける。
仙台より送られた塩引鮭5本のうち2本は塩抜きしてあるのでそのまま食べられるが、3本は3日かけて塩抜きをして食べるように。
って感じかな?。
ところで花押(かおう)とは、日本古来の自署(サイン)です。
現代でも花押を使う人がいます。
それは内閣総理大臣。
大臣になったとき、署名に印鑑ではなく、花押なんです。
花押は一般の人でも作ることができますよ。
興味のある方は挑戦してみてください。