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引越し先はフローリツドルフの先。
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午後3時に、ドナウマリーナの駅でアコーディオンのおじさんと待ち合わせ。
ギターのおじさんの庭付きの家で3人でリハーサル。ギターのおじさんの奥様にケーキを焼いていただいたのをご馳走になる。
車で船着場に向かい、マイクの調整をしたり、飲み物いただいたりしながらお客様が乗船するのを待つ。
18時、お客様の乗船。私は紹介があるまで自分の席にいて、友達と久しぶりの再会を楽しんでいました。
19時、開演を知らせるおじさんたちの演奏による美しき青きドナウが流れ、その後何を言ってるかさっぱりわからないキャプテンのご挨拶があり、そしてその日の出演者である私が紹介されました。
呼ばれた私は前へ行きマイクを持ちリハーサルで歌った歌を次から次へと歌い始めることになりました。おおよそ15曲ぐらい歌ったでしょうか。驚きとたくさんの拍手をいただきました。私が歌っている間、既に食事は始まっていたので、聞きたい人は聞くし、聞きたくない人は聞かないと言う感じの状態ですが、たくさんの人がこちらに視線を送ってくださっていたのは感じました。そして、演奏後も何人もの人に声をかけてもらいました。
その後、お船のビュッフェを美味しくいただきました。その間おじさん2人は客席を回って皆さんのリクエストに答えたりしていました。
そして21時、クライマックスがやってきます。おじさんたち2人が私たちのテーブルにやってきて、ハッピーバースデートゥーユーの曲が流れます。すべては秘密の用意をされていました。キッチンから直径30センチ位の大きなチョコレートケーキとシャンパンがやってきて、みんなでピアニストさんのお誕生日のお祝いをしました
船に乗ったお客様たちは観光客の方が多く、隣のテーブルの中学生の女の子はルーマニアから来ていたのですが、日本語がペラペラでたまたま乗り合わせた船に日本人の私が歌を歌ったり、隣の席に日本人が座っていると言うこと、大変喜んでいました。
1年に1回ぐらいこういうイベントに参加できて、皆さんの前で歌が歌える機会があるといいなぁと思った1日でした。
遅くなりましたが、少し落ち着きましたので、ゆっくりブログを書く時間が取れました。
ウィーンに着いて、最初の日は寝るだけでしたし、15日は午前中に買い物をして、みんなでパンやハムチーズの食事を楽しみました。
午後からホールに向かい、2時間ほどリハーサルをし、といっても、ピアニストさんとは2週間いや3週間ぶりの合わせだったので、少し時間を必要としました。
16日の午前中はみんなで前日と同じように、パンやハムチーズの食事を楽しみ、夕方ホールに向かって少しリハーサルをしました。
リハーサルの後に水筒の水が気管支に入ってしまって、かなり咳き込んだので、喉はガラガラしてしまったのですが、本番には影響はそれほど出なかったように思います。
自分の中では、最初から最後まで緊張が取れず、かなり体に力が入ってしまったように思います。力が入れば高い音を出すときに後ろに引っ張ってしまうので、音程が少し下がってしまうようなことがありましたが、来てくださったお客様の中には、「ウィーン人でさえ、こういう曲目をこんなに素敵に歌える人はいませんよ」と褒めてくださったので、やって良かったなと思いました。
残念なのは、お客様が予想したよりも多くなく、2、30いったところだったでしょうか。それでも来てくれてたギターのおじさんや友人知り合い、全くわからないご近所の方たち、ホール関係者など皆さんとても楽しんでいただけたように思います
そのギターのおじさんが難しい顔をして「お前はもっと上手に歌えるはずだ」と言われたので、その日の夜悩みに悩んで、何が良くなかったのだろうかと会議を開いたのですが、次の日にアコーディオンのおじさんにこんなこと言われたんですよと相談をしたら、ギターのおじさんは夜の9時帰宅して、すぐにアコーディオンのおじさんに電話をして、私のコンサートがどれほど素晴らしかったかを力説したらしいです。つまり、良かったけど、これからももっと上手になれるだろうと言う意味だったと言うことでした。
そのギターのおじさんの提案で、ホールだけでやるはずだった曲を次の日の船の中でも歌わせてもらったりしたので、ある部分いい演奏会だったのではないかと思えるようにじわじわとなってきました。