図書館で借りた本の中に「ドナウの流れる街ウィーン」というのがありました。
とっても読みやすいし、たくさんの挿絵があるので楽しい本でしたが、その中に驚きの文章がたくさん!
このミヒァエル・クーデンホーフ・カレルギーと言う人物は、青山光子の孫にあたる人で画家です。
私は青山光子の人生に惹かれるものがあり、どこかでじっくり彼女の関連資料を読みたいと思ってはいるものの、ずっと手付かずになっているのですが、たまたま図書館で見つけたので借りてみました。
この本は、作者の両親や祖父と祖母(青山光子)のこと、日本への旅行のこと、画家としての話などがたくさんの挿絵と一緒に掲載されているのですが、
びっくりしたのは、なんと富山に来ているのです。そして富山の美術学校の企画で出版された本なんです!
読んでいる時は気がつかなくて、金沢の旅行の話があって、そのついでに富山も来たのだなと思っていたんです。なのに富山だけに7ページも文章と絵があり、展望台のついている今の富山市役所の建築中のデッサンとかが掲載されています。
他にも、魚津の水族館や魚のおいしさ、立山のことなども書かれています。
そうそう、作者が初めて富山に来た時に「インスブルックみたい」と思ったという文章があるのですが、私も始めて来た時に同じことを思ったので、「そうでしょう、そうでしょう!」とニマニマしてしまいました。
他にもヒトラーがウィーンの美術学校を受験して落ちたというのは前にも書いた記憶がありますが、その時に隣に座っていた受験生がこの作者の先生に当たる人だそうで、その時の話なども書かれています。
本の最後に、作者がこの本を出版するにあたって、美術学校の先生方に感謝を述べているのですが、その中のお名前を調べたら、まだ学校で教鞭をとっている方がいらっしゃるようなので、今、お手紙書こうかどうしようか・・・書きますよね。何がしたいわけではないけど、その時のお話とか聞かせてもらいたいなぁって思うんです。
全国の図書館にあるかどうかわかりませんが、もしあったらぜひどうぞ!
(この表紙も多分作者の絵だと思います)
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