Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

いよいよ明日シェンゲン拡大

2007年12月20日 21時05分01秒 | Weblog
日本にいるみなさんにはあまり関係のないことのようですが、明日21日からシェンゲンの拡大になります。

シェンゲンとはEU権とはまた少し違う国(でもEUが中心みたいなんですが)が、協定を結び、その国の人たちは国境でコントロールなしに行き来できます。
つまり、明日からハンガリーやスロバキアの人たちは、国境をす~っと通り越してオーストリアにこれるわけです。反対にドイツやフランスの人もオーストリアだけではなく、ハンガリーやポーランドにもノーコントロールでいける。これってすごいことなんですよ。昔は私たちのようにめっちゃ安全な日本人でさえ国境ではパスポートの検査を両方の国で受け、場合によっては荷物まで検査された時代がありました。(引きずり下ろされたことも)それがなくなるわけです。

「ヨーロッパは一つ」という感じがします。(ちなみにEUよりもっと前に「ヨーロッパは一つ」という内容を唱えた人がいます。パンヨーロッパという案だったと思いますが、江戸時代に日本からオーストリアに嫁に来たクーデンホーフ光子さんの息子さん、リヒァルト・クーデンホーフ・カレルギー。調べてみると「EUの父」と呼ばれているそうです。)

ところでどこがいったい拡大になるのか?なんどニュースで聞いても全部覚えられないので、検索してみた。現在までにベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、オランダ、イタリア、ポルトガル、スペイン、 オーストリア、 ギリシャ、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、アイスランドが入っていますが、明日からポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、スロベニア、マルタ、バルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)が新たに加わるそうです。書いてもわからない。

EUであるイギリスは入っていませんし、周りを囲まれてもスイスは入っていません。

ちなみに私たち日本人がシェンゲンを旅行しようとすると、シェンゲン国すべてで一つの国と考えると簡単です。つまりドイツの空港についても、ハンガリーから出発しても、リトアニアから入国してギリシャから出国しても一つなんです。(つまりその入国と出国の国しかハンコがもらえません。旅行中どこを動いても国境はありません。)

それにしても、エストニアとかラトビアとか、リトアニアってロシアの手前でしょ?そんなところからノーヴィザ、ノーコントロールでどんどん来るかと思うとちょっと怖い。もちろんそのほとんどはいい人たちで、シェンゲン加入をよろこんで「よしせっかくシェンゲンに加入したことだし、ウィーンに行ってオペラをみて、ミュンヘンまで足をのばしてビールを飲もうか。そうそうモーツァルトチョコレートもお土産に買って帰ろう」という人たちだと思います。でも中にはよからぬ人もいるだろうと思います。最初にオーストリアがEUに入った時も急にオーストリア以外の人種が入り混じってびっくりした記憶があります。しばらくは気をつけて行かないといけないです。(何に?わかりませんが、なんとなく)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日は逃したサーモンキャビア | トップ | 予告どおり食べてきました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事