奈良で訪れたお寺もあと3つ…
もう少しおつき合いくださいませ。
奈良2日目の夜は薬師寺の法要の中でも大事な1つだという花会式へ。
これは今回の旅行の中では私のハイライト!
でも申し込みをしなくてもいいのか?とかよくわからなくて不安だったのですが
観光案内所で伺ったら、申し込みは必要ないけど1時間くらい前には行ったほうがいいでしょうとのこと。
元興寺からホテルへ戻ってひと休み。
その間に雨で濡れたコートや靴を乾かして夜の寒さに備えて身支度をして
夜7時からなので6時少し前に着いてみると…
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すでに3人の方が開門を待ってらっしゃいました。
それから徐々に人が集まってきて…
でも、どなたも何回もこの法要に参加されてる信徒さんのようで
我々のような観光客は…
と、ここでまた本当に入っていいのかな?と心配に。
門が開くとみんな早足で(中には駆け出す人も…)金堂へ。
そして、よくご参拝くださいましたと中へ入れていただきました。
はぁ、よかった。
が、法要の説明を聞いていたら何と2時間半も!
知らなかった…
寒さ対策をして来たといってもしんしんと冷える堂内。
状況として途中で抜けられるような感じではないし
もう、これは覚悟だわ!
そろそろ7時という頃にカラカラという下駄のような音が響き渡ってお坊さんが10人くらい入場。
心が引き締まります。
そして、お経が始まって…
南都声明というのだそうで朗々と堂内を震わせます。
法螺貝や太鼓が鳴り響いたり、灯明の光だけになったり
特別な役割(呪師というのだそうです)を担ったお坊さんが
堂内を刀を持ったり鐘を鳴らして駆け回ったり
不謹慎だけどちょっとショーを観ている感じになってしまいます。
お経もお腹の底から声を出して、何だかちょっとゴスペルみたいなところも…
声の強弱とともに体を前後させるお坊さんもいらっしゃいます。
同じ節回しが繰り返されてコール&レスポンスみたいな感じだったので
貸してくださるお経の本を見ながら一緒に唱えていたら
ホントにゴスペルみたいで…
信じるものを拝み、崇め、祈るというのは宗教が何かに関わらず
引き出される感情は同じものなのじゃないかしら?と思ったりしたのでした。
そうそう、お経の本を見ながら唱えていたらポツっと頭に何かが当って
あら?
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こんなものが…
これ、散華というものだそうでもともとは蓮の花びらを散らしていて
それをかたどってこの形なのだそうです。
何だか余計なことばかり考えていたのに有難いものをいただいちゃいました。
9時半少し前に法要が終わって外に出たら
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もちろん外は真っ暗。
すごい経験をさせてもらったね、と夫と駅へ急ぎました。
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金堂に入る前に慌てて撮った1枚です。
私も、結局何を信じるかはそれぞれだけど
懐におちてくるものは同じような気がします。
しかし、お寺って冷えますよね(笑)
ラストの一枚も素敵。
コメント連打、うれしかった~♡
信ずるものはそれぞれだけど
信じたいと思う気持ちの根っこは
同じなんじゃないかな?って
ぼんやり思っていたことが
今回の旅でちょっとクッキリしてきました。