日曜日に図書館から借りて来た本。
読み始めたら人間関係が複雑でなかなか手強い ^^;
かなり長い作品なので、これは返却までの2週間で読み終えられるかしら?と…
が、100ページも読まないうちにだんだん物語にのめりこんで読む速度がどんどん加速。
こうなってしまうとやらなければならない事は最低限にして
寸暇を惜しんで読書 ^^;
幸い、お休みの日があったり、夫が出張だったりで一昨日読み終わりました。
1800年代半ばのアメリカの黒人の作家による小説ですが
ストウ夫人(アンクルトムの小屋の作者)がこの作品に寄せた序文によると
ほとんどの物語が真実だということです。
この本を読むキッカケは先日観た映画「それでも夜は明ける」で
耳慣れない「自由黒人」という言葉を聞いたからでした。
一体どういう立場の人々なのだろう?と。
当時、財産を持ち、教育を受けることもでき、奴隷という立場にいる人々よりずっと自由だった人々も
白人と同じ権利は持てず、社会的な交わりも白人社会とは一線を画していた。
そんな中で奴隷制度廃止を推進しようとする白人もいて
でも、そういう人たちは反対派から攻撃を受けるという緊迫した状態もあったという
そんな時代、地域の夫が白人、妻が黒人、そして息子と娘のゲーリー家とその周囲の人々の物語。
最初はアメリカの黒人社会の勉強にと読み始めましたが
生き生きとした人物の描写やあまりにも衝撃的なできごとに
当時の社会の一片を知識としてではなく感じとれたように思います。
他人と自分が違うのは当たり前。
誰もがそれをちゃんと認めて生きられる社会ができたならどんなに素晴らしいでしょう。
I won't harm you with words from my mouth
あるゴスペル曲の歌詞の忘れられない1節です。
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