幸せ音色+ ~reach a last Home~

小さな命たちの灯火を繋ぐお手伝い。 捨てうさぎ、保護うさぎたちの里親さんを探しています。終の棲家を求めています。

想定外のことからペットを守るために ~熊本地震の体験からvol.1~

2016-06-10 21:18:43 | 熊本地震に伴う…
今回の熊本地震を受けて、初めて「被災者」となって思ったことをつらつらと書いてみようと思いたったのですが、
これがまぁ結構な長文になりましたので8回とかに分けてUPしますね。



想定外のことからペットを守るために

 ~熊本地震の体験からvol.1~


まず前もって大まかに説明しますと、

前震(4/14)の時は家の外に避難しました。
本震(4/16)の後は、一旦は避難所の駐車場まで行き夜明けと共に家に戻りました。
戻っても基本は昼間は家の片付けをし、夜になったら車中泊。そんな生活を10日ほど続けました。
それ以降も家の中でも靴を履いたまま、布団に寝ることもなく枕元に懐中電灯と500mlの水
スニーカーを置き、畳の上に雑魚寝していました。
4週間目に入ったあたりから布団に寝るようになりましたが、それでも今でも普段着で
靴と懐中電灯は相変わらず頭上に置いています。



このブログなので、まずは動物達のことを…


【りぼん】

前震と呼ばれるものからも本震と呼ばれるものからも、もうふた月ほど経ちました。
最初の地震の日、私のところにはうさぎのマリーと琥珀、シェルティのラル、
それから崩壊ブリーダーから保護してきたばかりの「りぼん」というシェルティがいました。

しかし、6/10の現在、いま私のそばにいるのはラルだけです。
と、言っても地震でその身に何かあったというわけではないです。

今回はまず、りぼんのことから…


この子はシェルレス案件で前震の2日前に福岡のブリーダーのところへ引き取りに行きました。




その時にMさんという福岡在住の女性と行き保護した子です。
りぼんは頭は悪くないんだけど、若いので元気いっぱい!
お散歩も下手くそなんだけど嬉しくてしょうがないのでピョンピョン大はしゃぎする子でした。



前震に見舞われた後、うさぎ達は部屋に残しましたが
犬達と人間は外へ避難しました。
前震の後は、それはそれは何度も何度も大きな余震がしょっちゅう起こっていました。
前震の後から本震の間で一番大きかった余震は震度6強。
それが4/15になったばかりくらいの時間に起こりました。
ドーンっという音と共に屋外でも立っていられないほどの大きな揺れ、一斉に鳴るみんなの地震のアラーム音
隣家の瓦がわらわらと落ち、電柱が傾き…
その時りぼんのリードを握っていた妹が腰を抜かしてしゃがみこみ、
その一瞬リードを緩めてしまったので、反射的に私はリードを掴みました。

その後は朝まで犬達も含め車中で夜明けを待ちました。

そんな状態を心配して県内だけでなく、全国のたくさんの友人、知人から心配の声を
いただきました。
その中でも、シェルレスを通じて知り合った北九州のYちゃんと先日一緒にブリーダーの所へ行ったMさんが
なんと熊本、しかも私の住む町へ緊急に来てくれるとの連絡が!

この2人とは(Yちゃんとは以前から知り合いではあったけど)福岡の崩壊ブリーダー案件から
最近急速に仲良くしてもらっていたところで。
(本震のあった翌日に)北九州で行われるワンコのフェスでゆっくり会えるのを楽しみにしていたところでした。
そんなやり取りの中で判明していたのが、2人の知り合いの犬の訓練士さんが私と同じ町に住んでいるという偶然。
その訓練士さんも避難所生活になるとの事でその方のワンコを保護しに行く、
なので必要なら声をかけてね、と…


そうは言われたんですけど…
うちはみんな避難所に行くほどの状況ではない、なのでそんな中で保護してもらうべき?
今後他の家のワンコにもそんな話が出てくるかもしれないのに
そんな葛藤がありました。

色々考えました。

本当は翌週末関東に送る予定のりぼん。
でも、この時点では熊本空港は閉鎖中。翌週までに復旧しなかったら?
今りぼんは管理できているけど、万一逸走させてしまったら?
ここが家なわけじゃないりぼんはおそらく自力で戻っては来ない。
しかも一人で外をふらつくと散歩にも慣れていないこの子は車に轢かれる可能性も高い
(道だって人間だって正常な状態ではないし)
かつ迷子札もつけてない、マイクロチップも未装着、ワクチンは打ったけど狂犬病はまだ、
もちろん避妊手術も未実施。

この状態で逃げたらもう、りぼんを無事に取り戻せる自信がありませんでした。

「りぼんをお願いします」
そう連絡しました。快諾のお返事が来ました。
その日中に2人が保護に来てくれ、福岡から関東へ送り、預かりさん宅へ。

肩の荷が下りました。

そしたらその夜中、本震に見舞われたんですよね…

りぼんを預けて正解だったと心から思いました。
りぼんはいい子で、地震を怖がって鼻鳴きしてはいましたが人に抱っこされるとそれも止み、
車に乗せるとウザがるラルにお構いなしに甘えてもたれて爆睡…
神経質さはなく、環境にも柔軟に対応できていました。
でも、できるだけ怖い思いなんてさせたくはないですし、本震の時に関東に行けていて
本当に良かったです。

りぼんの仮名の由来は「re-born」
保護され、新しい犬生を生きるシェルにつけたとっておきの名前です。
今はまだ医療措置などを受けながら家庭犬修行中の身でしょうが
新しい犬生をめいっぱい幸せに生きてね。
明るくていい性格なので、ある程度どんなところでも上手くやっていけそうな子でした。
りぼん預かり先→ (。・_・。)ノ{晴れるやチャンス 2






次回はラルのお話です
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