人生の縮図

雨の日が多くなったせいもあって、庭が例年通り草たちの楽園と化しています。大事件にならないうちに草取りを慣行します。



南側の菜園の地続きには公園があって、道路がありその通りにごみステーションがあります。真正面にです。６時半ごろには続々と男の人たちがごみを捨てにきます。

大方はご主人たちが捨てに来ます。ここは老齢化団地で現れるのは若い人たちではありません。


わが夫は終生、ごみを捨てる行為は男がやるものではない！との意思を貫いて今があります。

現役時代は、いわゆる温厚な紳士を演じて人の評価を得、家の中ではお殿様として君臨していたのです。

二重人格を指摘すると、「バカにするな！ワシは多重人格だ」と冗談か本気か分からない、私にとっては暴言を吐き続けてきたのです。

そして今は私が母になり、認知症になった彼が息子という関係に様変わりしてしまいました。


年月とともに変化していく人生の縮図が、我が家にもちゃんとあるのです。